左側にはガラス戸、中央には小さな窓とドアがあり、右側には洗濯物が干されている様子が見える、白壁で屋根の下中央に「ぬくもり工房」と書かれた木製看板が設置された、木造の小さな建物外観の写真

町の女性は働き者。女性ばかりで事業を立ち上げる例も増えてきました。今日はそんな中から、入谷地区「ぬくもり工房」をご紹介します。

南三陸町生活研究グループ ぬくもり工房は2013年3月24日、主婦の皆さんが中心となってスタートしました。皆で出し合った出資金と公的な補助金を使って工房を新設しお味噌やお漬物を手作りしています。

ステンレス製の設備や作業台が並ぶ調理場で、手前のテーブルにはおからの様な大量の粉状の物が平らにならされている大きなトレーが置かれており、奥には部屋につながる扉や調理器具が見える工房内の写真
狭い空間に白い帽子と灰色のエプロンを着た女性が室内に立っており、周囲には黄色、赤色、ベージュ色の大きな容器が2つずつ置かれている写真

素材となるお豆や野菜、お米など、そのほとんどが町内産。中には工房スタッフの方が育てたお野菜も。地元の素材を使うことにより、地域への経済効果はもちろん食べ物の素性が見えるという安心感も生まれます。

水が張られた青いプラスチック製の容器の中に黄色い大豆が浸されている様子の写真
ざる付きの緑色のボウルと白いボウルが置かれたステンレス製の台の上で、手袋・エプロン・腕カバーを着用した人物が、白いまな板の上で食材を細かく切っている手元をアップで撮影した写真

こう聞くと「ふーん、昔ながらのおふくろの味なんだね。」と思ってしまいそうですが、ところが。近海で採れる海藻「アカモク」を使ったこんにゃくや自家製造の麹(人気商品!)など、商品開発の数々はまさに「科学」。

トレーに手書きの水色のポップが書かれ、白いトレーの中に「べっぴんこんにゃく」と書かれたラベル付きの茶色い長方形の個包装商品が並んでいる写真
人の左手が写っている横に、白くて米の様な形をした麹が沢山詰められた、袋の口が縛られた大きなビニール袋がテーブルの上に置かれている写真

「塩分は3パーセントがいいかねえ。」、「それぐらいないといい味でないねえ。」、「麹は60度で置いとくと一番あめぐ(甘く)なんのよ。」研究と分析、主婦の経験、その両方を持っていることが工房の強みです。

商品は町のお祭りなどへ出品しています。先日からは登米市のスーパーでも取り扱いが始まったそうです。

壁にポスターが貼られている屋内の場所で、2人の人物がテーブルの後ろに立っており、テーブルの上には値札が付いた複数の包装された食品が並べられている写真

「工房スタッフのほかにも看板を作ってくださった方、パッケージデザインをしてくださった方、食品加工の知識を持つ先輩方などたくさんの支えをいただいてここまで来ました。」と語るのは、代表の西條晶子さんです。

「この地域は海も山も幸に溢れています。恵みへの感謝を大切に、仲間と一緒に楽しみながら取り組んでいます。」

調理器具や容器、設備が棚やカウンターに並んでいるキッチン内で、白い帽子とエプロンを着た3人の女性がキッチンで作業している様子の写真

春の山菜・葉わさびの漬物に続き、梅干しやしそ巻の季節ももうすぐです。スタートから1年、女性たちの知恵と意欲が花開こうとしています。

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