多くの観客が集まり、屋内で音楽ライブが行われており、ステージ上でギターを演奏する男性と桃の被り物をつけて歌を歌っている様子の写真

先日、志津川地区廻館の名物店「さんさカフェ」が閉店を迎えました。

震災直後の「助け合わなければ生きていけない状況」はいくつもの強いコミュニティを生み出しました。
その中から「住まいが離れてからも集まれる場所を」と旧志津川高校避難所のスタッフにより起ち上げられたのが「さんさカフェ」。2012年1月のことでした。

まだガレキも残る中にポツンと現れた店舗。ボリュームたっぷりのランチやデザートが話題を呼び、ご近所の方・ボランティアさんたちが足しげく通うお店となりました。

夜間に屋外の建物のテラスに明るく光る大きなアイスクリームの形をした看板があり、テラスの前に手すりや階段があるさんカフェの外観を写した写真

以来人々に愛されたさんさカフェでしたが、店舗周辺は都市計画の対象地域。その工事の進捗に伴いお店を閉じることとなったそうです。

閉店日でもあり、開店2周年記念日でもある1月29日。お店では音楽ユニット「桃梨」のライブが開催されました。

室内で観客が笑顔で音楽ライブを楽しみ、ギター演奏をする男性とマイクで話す男性がステージに立っている様子の写真

全国から駆け付けた桃梨ファン・さんさカフェファン約80名。店から溢れるほどです。気温0度の寒さの中、最後の夜を楽しみました。

仮設食堂の外の通路で、店舗の中に入れなかった人たちが寒さの中、窓越しに明るく賑わう店内の様子を見ている写真

「もうちょっと続けてもよかったんじゃないの?」、「この辛いカレーもう食べられないのかあ。」常連の皆さんが名残を惜しみます。

店内のカウンター席に座った人々がカレーライスを食べている様子を写した写真

最後のコーヒーは熱く、飲み終わるまで熱を保っていました。

湯気の立ちのぼる温かいコーヒーが入った白いマグカップを手にもって見せている写真

『見えないけれど繋がっている 離れていても繋がっている心を込めてあなたに贈り物を心温まる時間を奏でたいの』(桃梨「両手に願いを」より)

外からガラス越しにさんさカフェの室内を見た視点で、室内には多くの人が集まり、イベントを楽しんでいる様子の写真

この場所で人々を励まし続けた「さんさカフェ」。2年、いや2年と11か月間…お疲れ様でした。

同じロゴ入りTシャツを着ているスタッフの皆さんが一列に並んで立っている様子の写真

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