錆びた金属製のコンテナの前に「moco made」と書かれた白い看板が立てかけられている店舗の外観を写している写真

南三陸町ではこの朝から大雨警報が発表されています。
道路にはところどころ冠水した部分も。
13時には満潮となります。
お越しの方は迂回ルートへの誘導や町内放送に従ってくださいね。

7月のある日、志津川御前下に見覚えのある看板が出ていました。
福興市で人気の雑貨ブランド「moco made」が路面店を開いたようです。

錆びた金属製のコンテナの前に「moco made」と書かれた白い看板が立てかけられている店舗の外観を写している写真

こちらが店長の矢野 智子さんです。

白いシャツを着た智子さんがカウンターに立ってコーヒーをひいている様子を写した写真

南三陸町に生まれ育った智子さん、震災後に手編みブランド「moco made(モコメード)」を立ち上げました。
福興市や登米市のボックスショップ等に出店すると素朴な色使いの帽子や小物、それに智子さんの親しみやすい人柄に徐々にファンが増えていきました。

木製のカウンターの上に編み物が入ったバスケットが置かれており、その隣には雑誌や新聞が積まれた小さなテーブルと白い椅子があり、壁には毛糸で編まれた帽子が掛けられている様子が写っている写真
異なる色と模様で編まれた手作りの飾りが付いたヘアゴムが4つ並べられており、中央には「moco made」と「tomoko yano」と書かれた緑色のカードが置かれている写真

お店ではまもなく友人・知人の作品も扱うようになりました。
子供服ブランドを持つ学生時代の先輩の他、智子さんが楽しそうにお仕事をする様子を見て創作を始めた方もいます。

「震災後も故郷に残り、新しいことに挑戦している人達がいる。
その事実や作品を広めることができたらもっとたくさんの人に『前に進む気持ち』になってもらえる。」
moco made路面店はそんな思いから始まったそうです。

木製のカウンターの後ろに一人の人物が立って何か作業をしている様子が見られ、壁には衣類が掛けられ、テーブルの上には折りたたまれた衣類が並べられていて、店内には看板や雑貨などが散りばめられている写真

複数の作家さんがいる中ご自分がお店を立ち上げた理由を、智子さんは「南三陸町の良さを実感として分かっているから」
と言います。

「高校卒業後しばらく他の土地で暮らしていました。
横浜も海外の街ももちろん素晴らしかったんですが、なにか違う。
南三陸の人間関係の深さや海の景色など、地元の居心地の良さに気付いたんです。」

お店はまだプレオープン。
10月のグランドオープンまでに飲食店としての営業許可を取りコーヒー等楽しめるお店になる予定だそうです。

手前にはガラス容器の上にフィルター付きのコーヒードリッパーが置かれ、その隣には黒い手動式コーヒーミルと瓶が並び、奥には布をかけたテーブルの上に電気ケトルや小物が置かれていて、壁際の棚には本や装飾品が並び、窓にはブラインドが閉じられている写真

「作家さんたちががんばって準備してくれているので今以上にたくさんの作品が並びます。
若い方、若いママに元気を出してもらえるような、また町を離れた友人達が気軽に戻ってこられるような場所にしたいですね。」

最近はよく近所の子ども達が遊びに来るという「moco made」。
長く愛されるお店となりますように。

屋外の砂利の上で三人の子どもが木の板に向かって作業している様子を写しており、うち二人は工具を使って釘を打ち込んでいて、もう一人はその様子を見守っており、左側には「MOCO」と書かれた看板が部分的に見えている写真

moco made

  • 住所:南三陸町志津川字御前下38-7 みなみ3りく太陽村 内
  • 連絡先: 

(プレ営業期間のため営業日・営業時間は不定ですが平日15時~18時であれば開いている場合が多いそうです。)

(日比谷)

この記事に関するお問い合わせ先

企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
ファックス:0226-46-5348
本ページに関するお問い合わせ