白い苔や模様がついた大きな岩が森の中に立っていて、その岩の前で数人の子どもと大人が観察したり触れたりしながら過ごしている様子の写真

4月も下旬というのに、宮城の一部では昨日雪が降りました。
今年最後の雪となるのでしょうか。

住民の約半数が仮設住宅に暮らす南三陸町。
子どもたちが集まることのできる場所は限られています。
今日は子どもたちの遊びの場・学びの場を増やす取り組みをご紹介します。

2012年6月より始まった「南三陸町ふるさと学習会」は子どもたち(主に小学生)へ町の文化や歴史を伝えるため、また未知への好奇心を育てるためのワークショップです。

町の大人や外部企業の技術者・研究者を講師に迎え自然体験、社会科見学、化学実験などこれまで30回以上の参加型学習会が開かれてきました。

白い苔や模様がついた大きな岩が森の中に立っていて、その岩の前で数人の子どもと大人が観察したり触れたりしながら過ごしている様子の写真
ニット帽をかぶった男性が教室内の調理台の上で大きな魚を包丁でさばいていて、その周りを多くの子どもたちが興味深そうに囲んで見つめている、お魚教室の様子の写真。

運営は認定NPOピースウィンズ・ジャパン(以下PWJ)、南三陸町復興推進ネットワーク(愛称373NET、みなさんネット)の2団体。

今までの活動記録をホテル観洋ロビーへ展示されるとのことで、その準備中にお話を伺いました(すみません!)。

ホテルの広い屋内のロビーで、はしごや椅子を使って壁に写真や紙を貼り付けながら、数人の若者たちが展示準備をしている様子の写真
青いジャンパーを着た男性たちがソファに座ったり立ったりしながら談笑していて、手前には笑顔の男性が大きく写っている様子の写真

「これまで述べ600名以上の子どもたちが参加してくれました。
リピート率が高く、何回も参加することで子ども同士のネットワークが強まってきているようです。」(PWJ鈴木さん)

「南三陸にはもともと地域ぐるみで子どもを育て、また子どもが人々を繋ぐという慣習がありました。
この学習会は子どもたちへの伝承はもちろん、関わる大人たちにとってもふるさと南三陸の良さに気付くきっかけになっています。」(373NET及川さん)

学習会の開始から11ヶ月、子どもたちの好奇心は尽きず学ぶことにますます積極的になっているそう。

「協力者の方々と共に今後1年の学習計画を定めました。
4月から7月は、南三陸の川・森・海の繋がりを知ることで命について感じてもらえるプログラムを企画しています。」(373NET及川さん)

ホテル観洋での展示は4月29日(月曜日)まで。
町の子どもたち、元・子どもたちの奮闘ぶりを見に、ぜひお立ち寄りください。

館内の壁に「ふる学展示会」と書かれたタイトルや手書きのポスター、写真付きの発表用紙が色画用紙に貼られて並んでいて、学習の成果が展示されている様子の写真

(日比谷)

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