雲一つない青空の下、大きなテントの前で椅子に座った多くの人がイベントを見ている様子を写した写真

4月26日、日本晴れ。

第46回ホタテまつり福興市が南三陸町志津川にあるベイサイドアリーナ特設会場で行われました。

雲一つない青空の下、大きなテントの前で椅子に座った多くの人がイベントを見ている様子を写した写真

会場が賑わう中、ステージ側の近くに一際素敵な着物が並べられていました。

道路沿いのテントの下で女性客たちが机の上に並べられた着物や布を手に取って選んでいる様子の写真
テーブルの上に広げられたさまざまな色と柄の着物の布が並んでいる様子を写した写真

こちらの出店団体は、“明日への架け橋kasaoka”です。

プロジェクト名は“着物でつなぐプロジェクト「結」(ゆい)”。

以前、福興市で着物ショーをされていました。

(その時の福興市の記事はこちら)

今回の福興市で出店が34回目となります。

南三陸町とは震災前の2009年からのお付き合いで、全国ぼうさい朝市ネットワークとして全国商店街の繋がりがあり、それが福興市の出店のきっかけになったそうです。

青いスタッフTシャツを着た上さんが、段ボールに入った衣類が置かれているテントの下で笑顔で話している様子の写真

着物でつなぐプロジェクト「結」代表の上(かみ)さんにお話をうかがいました。

「震災翌年から浴衣を寄付する活動をしてきました。
 浴衣の支援をして下さった方からお着物の寄付もしたいという声を沢山頂き、着物を集めて届けようと“着物でつなぐプロジェクト「結」”を結成しました。」

以降、岡山県笠岡市から毎回14時間かけてこちらに足を運んでくれています。

青いシートの上で着物を手に取って品定めをする女性たちと、それを手伝う着物姿のスタッフが写っている写真

震災直後の一年間は高速道路無料措置等、ボランティア対象の補助を利用することができました。

ところが2012年の春から体制が変わり高速道路の有料化、補助等の支援打ち切りにより笠岡市-南三陸町までの移動費用(ガソリン代・高速道路代・レンタカー等)が自己負担となる事に…。

「このままでは、思いがあっても南三陸に足を運べなくなってしまう。」

南三陸に向かうメンバーを支えている有志が、今後も行き来するために“明日への架け橋kasaoka”を立ち上げたとのこと。

明日への架け橋kasaokaが支援活動を続けるためのシステムとして、着物売上金を被災地の方々や南三陸町へ贈るほかに、復興応援で福興市に来るための交通費の一部として使うことにしたそうです。

明るいテントの下で色鮮やかな青と薄い黄色の着物を着た二人の女性が笑顔で口元に手を当てたポーズで写っている写真
テントの下の青いシートの上で着物姿の男女が座り、カメラに向かって笑顔でポーズを取っている様子の写真

こちらは本日の着物美女です。

地元の有志の皆さんが着物を着て、プロジェクトに携わっていました。

以前から、上さんがやりたいとおっしゃっていた“着物移動販売”を地元の有志の皆さんと、福興市翌日から3日間に渡り行いました。

室内で複数の女性が段ボール箱に詰められた着物を手に取り選んでいる様子の写真
畳の部屋で色とりどりの着物やエプロンを着た女性たちが「歓迎」の文字を持って笑顔で並んでいる集合写真

27日は戸倉にある神割崎で、28日は歌津にある平成の森で、そして29日は入谷にあるひころの里で行われました。

特に平成の森では好評で、お客さんがたくさん見えられたとか。

この活動が笠岡の地域から南三陸の地域に反響をよび、支援活動を通して人と人との繋がりを強く結んでくれています。

何より笠岡と交流が続いていることが町にとって心強いですね。

屋外のテント前で青いスタッフTシャツを着た人たちが2列に並び笑顔でピースサインをしている写真

福興市実行委員長の山内さんと副委員長の及川さんも入り、記念撮影。

プロジェクト「結」ホームページ

facebookプロジェクト「結」

(菅原)

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