赤や白の帽子をかぶった小学生たちが浜辺に並び、地引網を大人と一緒に力を合わせて引いている様子の写真

7月12日(火曜日)歌津地区の長須賀海岸で、地元小学校の体験学習「ふるさとの海に親しむ会」が開催されました。天候にも恵まれ、保護者や近くの住民らも参加し、楽しく交流しました。

「ふるさとの海に親しむ会」とは?

「ふるさとの海に親しむ会」は、名足小学校の体験学習です。地域の良さを再発見し、地元への愛着心や誇りを養う、豊かな自然を守ることを目的としています。

子どもたちにとって海岸清掃活動や海遊びから地域の魅力や自然の恵みを学ぶ良い機会となっています。

歴史をたどると、昔は潮干狩りなどを行っていたそうですが、今では地引き網や海岸清掃を通して、海に親しむ形になったそう。震災で網が流されてしまいましたが、地元の漁師さんの協力でまた新しい網が新調され、開催出来るようになりました。

海遊びや地引網を一生懸命引く子どもたちは、キラキラと輝くほど素敵な笑顔で楽しんでいました。そんな光景に、歌津地区の小学校卒業生からは「今でもこの行事が行われて嬉しい」と喜びの声が上がりました。

震災後は海が近くても、年々海離れを感じます。しかし、海岸清掃後、「毎年泳ぎたくなる海にしていきましょう」という児童の声がとても印象的でした。地域にとっても思い入れが強い、海に親しむ会。この伝統を守り、このかけがえのない海をいつまでも大切にしていきたいと思います。

波打ち際で裸足になったり長靴を履いたりした体操着姿の小学生たちが、海の中を観察したり遊んでいる様子の写真

泊浜契約会長から小学生へ魚の説明!!

地引網で採れた魚など生き物の説明を、泊浜契約会長の高橋才二郎さんより説明いただきました。博識で、話が面白い会長さんの説明に、子どもたちも興味津々で目をまんまるにして聞き入っていました。

震災前は、2キロも天然の砂浜があった長須賀海水浴場。震災での地盤沈下や防潮堤建設でだいぶ狭くなりました。高橋会長は子どもたちの姿を見て「少しでもいいから子どもたちが遊べるきれいな海を、みんなのために残していきたい」と話していました。

黒い服に白いタオルを首に巻いた男性が片手にタコを持ち、真剣な表情の小学生たちに囲まれながら海辺で説明をしている写真

海に親しむ会を通じて小学生の感想

海に親しむ会を終えた児童・保護者や教職員に感想を訪ねました。

―子どもたちの感想

  • 地引網がとても楽しかった!
  • 地引網を引くとき重くて大変だったけど、たくさん魚が採れて良かった!
  • 動いてる魚を見ることができて、とても新鮮だった!
  • もっと海で遊びたいし、このきれいな海を守っていきたい!
  • このきれいな海を残したい!!

―先生・保護者の感想

  • 初めての体験でとても新鮮でした。そして地域の方々の協力でできていると感じます。今後もこの活動を継続していってほしいです。
  • 楽しそうな子どもたちの姿を見ることができ親として良かった。
  • 近くにきれいな海がある環境はやっぱり素敵だと思う!!
赤い帽子をかぶった男の子が長いヒレをもつ魚を両手で持ち、麦わら帽子に白いタオルを巻いた女性が横で笑顔を向けている浜辺での記念写真

未来に残したい大切な行事

海に親しむ会は、歌津地域という海が身近にある環境だからこそできる貴重な体験学習だと思います。そして、地域住民、子どもたち、教職員などのあらゆる世代交流の場となり、みんながとても楽しみに大切にしている行事だと感じました。これからも未来ある子どもたちのためにこの活動に参加していきたいと思います。

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