白壁の会議室で十数人がコの字型に設置された机を囲み、前方で男性がスライドを使いながら話をしている様子の写真

8月初旬。
11か国から11人の若者が南三陸を訪れ、地域活性化や復興活動を学ぶスタディツアーが開催されました。

町内視察や、町内で活動している団体・会社との交流やディスカッションを通して、震災を振り返るとともに、復興の進捗、地域活性化を促す新しい試み、世界にも通用する持続可能な社会作り等について学ぶのだそうです。

白壁の会議室で十数人がコの字型に設置された机を囲み、前方で男性がスライドを使いながら話をしている様子の写真

(↑株式会社アミタ持続可能経済研究所の講演の様子)

株式会社アミタ持続可能経済研究所は、震災後、南三陸町で未来に誇れる魅力ある地域循環モデルを実現すべく、町内に事務所を構え活動している会社です。
そして、町が今年度着手予定である「バイオガス事業」の事業実施協定を結んだアミタ株式会社の系列会社でもあります。
(バイオマス産業都市構想についてはこちら)

「今まで燃えるゴミとして焼却処分していた生ゴミを、メタン菌で発酵処理させると、ガスと液体肥料ができるんです。ガスは電気や熱として利用され、液体肥料は田んぼや畑、家庭菜園などに利用することができます。」
(バイオガス事業についての説明)

長机を囲んで複数人が座りながら話し合っており、リラックスした雰囲気の中で意見交換をしている様子の写真

人口もエネルギー消費も年々増えているという現代社会で、当たり前のように使っている地球の資源やエネルギーも、いつかは無くなってしまうかもしれません。

そんな中で『これまでゴミと言われてきたものが資源になる』『海外や他地域から買っている資源やエネルギー等を、地域内で作って使う事ができる』という説明がされました。

そしてこの仕組みは、日本国内だけではなく、海外でも応用できる可能性があるとのこと。
しかし、さすが多国籍な人達の集まり。
講演後のディスカッションでは、色々な意見が飛び交いました。

青い服の男性がパソコンが置かれた席に座って話しているのを、五人の若者が真剣な表情で聞いている教室内の写真
数人の若者たちがメモを取りながら講義を受けている様子が写された室内の写真

ディスカッションの後は、実際の取り組みを見学する現場見学も行なわれました。

晴天の下、田んぼの前で十人ほどの人々がバスを背にして立ち、地域の風景を眺めている屋外での写真
山々と青空を背景に、畑と田んぼの間の畦道に少人数のグループが立ち止まり、農作物を見ている風景の写真

私が同行させていただいたのは、こちらだけだったのですが、他に一般社団法人O.G.A.FOR AID(オージーエー・フォー・エイド)、株式会社アストロ・テック、南三陸学びの里 いりやど、Yes工房への訪問も行なったそうです。

このスタディツアーは、今回限りではなく今後も続けていく予定とのこと。

「このツアーは、私たち11人が東北に踏み出す小さな一歩に過ぎないかもしれませんが、東北に隠された魅力と潜在力を見出し、世界へ広げる大きな第一歩でもあると考えています。」
(スタディツアー主催者、デニス・チア・ム・カイさん(シンガポール出身)のコメントより)

現場見学で伺った、ベージュ色の外壁の建物の前に長靴姿の参加者たちが並び、笑顔で記念撮影している集合写真

(高橋)

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