第二のふるさとカフェin南三陸のチラシ

地方の人口流出が叫ばれる昨今ですが、一方で他地域の方が東北で暮らし始める例も多く見られます。
そんな方々の声を聴くため先日8月3日、『第二のふるさとカフェ in 南三陸』へ参加してきました。

第二のふるさとカフェin南三陸のチラシ

ポータルセンターに車座になった参加者、十数名。
ほとんどが20~30代です。

木造の明るい室内で、円になって椅子に座った参加者たちが紙を見ながら意見を交換している様子の写真
椅子に並んで座った6人の参加者が、前を見つめながら話を聞いている様子の写真

「災害ボランティアを経て石巻に移住しました。」
「海外で働いていましたが、震災を機にUターンしました。」
「東京の大学に通っています。卒業後は宮城で働きたい。」

出身地も現在の生活も様々ですが共通するのは「この地に住みたい、働きたい!」という意思です。
他にも素敵で住みよい街がたくさんあるのに、何故?

「世論調査を見ても、近年日本人の意識は変化しています。
自然や伝統を重視し、物質的豊かさより心の豊かさを求める声が強まっているんです。
地方への移住や就職への関心も高まっています。」

そう話すのは今回の主催者、任意団体bond place代表の小笠原祐司さんです。

紫色のシャツを着た男性が前に立って、話している様子をアップで撮影した写真

ワークショップデザイナーとして山梨と東京を中心に活躍する小笠原さん。
参加者に交じって意見を交わします。

「都会のスピード感や購買力は必要だよね。」
「一方、地方は他人を家族のように受け入れる風土や自然、伝承、地域単位のコミュニティなど、都会では得難いものを持ってる。」
「2つのふるさとの比重は人それぞれ。場合によっては2つどころじゃないし。」

円形に設置された椅子に座った8人の参加者が、笑顔を交えながら意見交換している様子の写真

『身軽さとは?』『正解はあるのか?』
パイプ椅子を抱え、話し相手を替えながら意見交換は続きます。

十数人の参加者が木造の室内で円く座り、中央に座ったピンク色のシャツを着た男性が話をする様子を少し上から撮影した写真
灰色のカーディガンを着た女性が優しく笑っている様子をアップで撮影した写真

その中で、地域出身でないことへの引け目や受け入れてもらうことの難しさなど『よそ者』ならではの悩みも聴こえてきます。

彼らの多くが震災をきっかけに『よそ者』となりました。
東北の受けたダメージを他人事にしたくない。
復興を見届けたい、関わりたい。
幾度もそんな声が聴かれました。

白いテーブルを囲んで、4人の参加者が飲み物を手にリラックスしながら話している写真
資料が映し出されたスクリーンの前で、7人の参加者が白いテーブルを囲んで活発に意見を交わしている写真

「よそ者が持ってるものってなんだと思う?」
「よそ者を呼べる。」
「固定観念がない。」
「バカになれる。」

白い紙に「よそ者が(だから)できること」と赤ペンで書かれた文字と、その横にペンと飲み物が置かれている写真

地方と東北の境を越え、新しい輪を生んだ『第二のふるさとカフェ in 南三陸』。
次回開催情報等ご希望の方はこちらまで。

ご連絡先:南三陸deお買い物 店長 伊藤孝浩

090-6182-2882

(日比谷)

この記事に関するお問い合わせ先

企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
ファックス:0226-46-5348
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