
6月の週末。

東京某所の会場にて、熱気溢れる“食”のプロモーションイベント『南三陸味わいナイト in 東京』が開催されました。


南三陸町はこれまで多くのご支援、ご協力により一歩一歩進んできました。
「これからはより深く町を知ってもらい、また楽しんでもらうことで未来に繋がる交流を生み出していこう!」
平成26年度宮城県市町村振興総合補助金(魅力ある地域づくり)を活用し、今年4月『南三陸味わい開発室』が設立されました。
その活動の一環が今回の『味わいナイト』です。
『南三陸味わい開発室』のメンバーは南三陸町産業振興課、漁協、観光協会、鮮魚店他で働く町内有志。
皆この日のためにギンザケ生産者の講義を受けるなど、学びを重ねてきたそうです。
住民自身が故郷を学び、イベントの企画・運営を手掛けながら町の魅力をPRしました。
厨房に詰める若手料理人たち。

旬真っ盛りのギンザケをメインに、同じく旬のミズダコやホヤなど南三陸の食材を使った料理が並びます。


招待されたのは企業やNPO団体・教育関係者等、これまで何らかの形で町に関わってきた50余名。
南三陸の味をきっかけに会話が広がります。


食べるばかりではない『味わいナイト』。
大きなギンザケ1尾が登場し、活〆(いけじめ)と解体の実演が始まりました。
披露されたのは『神経抜き』という技法。

眉間を刺し、長い針金を使って神経を抜くことで魚をリラックスした状態で〆ることができ、魚の鮮度を保ったまま旨みを熟成させることができるのだそうです。
国産の強みである鮮度を最大限に活かすことができます。
瞬く間に柵に、刺身になっていくギンザケ。
多い時は1日に1トンの鮮魚を捌くというプロの手際に観客一同釘付けです。


観客たちもその舌を試されます。
用意された3種の刺身。
「1つは町内産養殖ギンザケ、1つはチリ産養殖トラウト、あと1つは漁師でも滅多に出会えない希少品、天然トキサケです。
食べて当ててください。」


つまり利きサケ。
「え…どれもおいしいんだけど?」
「いやいや歯ごたえが違う、ような気がする。」
手加減なしの難易度に、会場はヒートアップするのでした。

南三陸の食を手掛かりにモノ、コト、ヒトを繋げる『南三陸味わいナイト』。
第一回は盛況のうちにお開きとなりました。
早くも次回開催に向け計画進行中とのこと。
はたして大きなムーブメントとなるのでしょうか、乞うご期待です!

(日比谷)
