ぬかるんだ田んぼの中に子どもから大人まで多くの人が入り、泥だらけになりながら田植えやをしていて、後方には土が盛られた工事中のような土地も見える田植え体験の写真

「オリジナルのお酒が作れたらなあ。」なんて、お酒好きなら一度は考えたことがあるんじゃないでしょうか。
町内では今年、南三陸町復興推進ネットワークが窓口となって有志による『おらほの酒づくりプロジェクト』が進んでいます。

プロジェクトはこの春、戸倉地区の休耕田3反を舞台にスタートしました。
「おいしいお酒を米から作ろう!」との呼び掛けに学生ボランティア、酒屋さん、地元の若者などなどが集合。
ほとんどが農業初心者です。

ぬかるんだ田んぼの中に子どもから大人まで多くの人が入り、泥だらけになりながら田植えやをしていて、後方には土が盛られた工事中のような土地も見える田植え体験の写真
若い男性二人と女性一人が屋外で楽しそうに食べ物を頬張っていて、背景には緑の木々が生い茂っている自然の中での休憩時間の写真

「娘の成人の記念に親子で参加しました。」
「仕事を休んで県外から来ました。」
「とにかくお酒が好きで好きで。」

作業は丹念な草取り・石拾いから始まりました。
5月以降は休日ごとに数十名が駆けつけ、代掻き(しろかき)などの田んぼ作業に精を出しています。

川のように水のたまった田んぼの縁に、大人や若者たちがはだしや長靴を履いてスコップなどの道具を使いながら整地作業をしている農作業中の写真
複数の若者たちが泥だらけになりながら、田んぼの中でカゴに入っている苗を植えている、笑顔やポーズを見せる人もいる田植え作業の写真

5月31日には手作業での田植えを体験。

長靴を履いた子どもが手に苗を持って泥の中で田植えをしていて、もう一人の子どもは後ろで様子を見ている初めての田植え体験の写真
キャップとタオルを身に着けた若い男性が、田んぼの中で腰をかがめながら苗を丁寧に植えている田植え中の写真
青いシャツを着た女性が両手で苗を持ち、笑顔でカメラに向かって立っており、後ろには田んぼに入っているもう一人の人が見える田植え中の写真

「まっすぐ植わらないよー。」
「大丈夫、育っちまえばわがんね。」

農家さんにも「今時どこも機械だっちゃ。」と笑われつつ、この日なんとか2反分の稲を植えることができました。

帽子とタオルを身に着けた大人たちが、田んぼの泥の中で腰をかがめて一株ずつ丁寧に苗を植えている田植え作業の写真

「いやー。なったねえ、田んぼに。」
「2ヶ月前は原っぱだったんだぞ。よくここまで来たなあ。」

歌津地区で始めた4反にも6月中に大勢のボランティアさんが田植えに入る予定だそうです。
肥料の一部に液肥を使用するなど町内の他プロジェクトとの連携も試みています。

二人の作業者がヘルメットをかぶってホースのような道具で畑に水をまいており、奥には大きなビニールハウスが立っている畑の整備作業の写真

『飲みニケーション』なんて懐かしい言葉もありましたが飲む前から濃すぎるほどの交流を生み出している、酒米の田んぼ。
秋には刈り入れが、そして冬には待望の新酒の完成が待っている(はず)。
皆で杯を交わす日が、今から待ち遠しいですね。

二人の人物がブルーシートの上でダンボールに「おら酒」とカラフルなペンで文字や絵を描いている看板作りの写真

一般社団法人 南三陸町復興推進ネットワーク
http://www.373net.org/

(日比谷)

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