緑色と紺色の作業着を着た2人の作業者が斜面の林の中で,木の枝や草が生い茂る中、伐採作業をしている様子の写真

緑濃い山々の連なる南三陸町。その多くが杉などの針葉樹ですが、神行堂山(しんぎょうどうざん)、卓任山(さだりやま)、惣内山(そうないさん)に囲まれた位置に広葉樹の森が広がっているのをご存知でしょうか。

坂の貝峠(さかのかいとうげ)のブナの森は今から17年前、この町の漁業・農業に携わる人々の手で植樹されました。「山を豊かにすることが海を守ることに繋がる」と知る町の人々は、その後も定期的に森の手入れを続けてきたのだそうです。

そして先日10月27日。志津川漁協青年部や入谷地区の有志など40名あまりが森に入り、枝払いや下草狩りなどを行ないました。

林の中で、作業用ヘルメットをかぶった人が木の枝を道具で切っている様子が写っている写真
白いタオルを頭に巻いた作業者が細い木が密集する林の中で手のこを使って間伐作業をしている様子の写真
秋の紅葉が始まった山の中で2人の作業者が斜面に立ち、雑木を切る作業をしている様子の写真
林の中で、二人の人物がそれぞれ作業用ヘルメットをかぶり、木々に囲まれた場所で手道具を使い、木の間伐作業を行っている様子の写真
ヘルメットをかぶった複数の作業者が林の中に分かれて入り、枝を切ったり作業をしている様子の写真
林の中で白いヘルメットをかぶった女性が、大きな剪定ばさみを両手に持って若い木の枝を切っている様子の写真

今回は中央大学のゼミ生(学生団体さんさんびと)も参加し、若い方ばかり。昼下がりには森に久しぶりの明るい光が差し込むようになりました。

初秋の山あいにある緑豊かな雑木林の中から山の稜線を望む景色を写した写真

見ると17年前の植樹に携わった方から若い漁師さんへ森の話が受け継がれています。

作業服を着た参加者たちが道端に設置された「ブナの森づくり」の案内看板の前に集まり、説明を聞いている様子の写真

積もった落ち葉は時間をかけ腐葉土に変わり、雨を溜め込み、植物性プランクトンを育て、やがて志津川湾へミネラル豊富な湧き水を還すのだそうです。「平成八年開始だってさあ」、「俺いくつだったかなあ」

活動の趣旨や目的が記されている「ブナの森づくり」と題された木製看板を写した写真

落ち葉から厚さ1センチの腐葉土ができるまで約10年かかるといいます。ブナの若木も人も、森と共に成長していくのでしょう。

参加者たちが道路脇に集まり、作業服姿で笑顔を見せながら記念撮影をしている様子の写真

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