
前回に引き続き2つの子どもグループの交流の模様をお伝えします。
町歩きからさんさん商店街に戻った子どもたち、フードコートにてワークショップに取り組みます。
MVCぶらんこが用意した大きな模造紙には最初のお題と最後の目標だけが書かれています。
この間を関わりのあるアクションで結び、「復興のためになにができるか」を連想ゲーム形式で考えようというのです。
題して「風が吹いたら桶屋が儲かる、俺たちどこまでできるんだ!」。

「体験交流会」「MVCぶらんこ」から3つの混合チームを組み各々考えを巡らせます。

悩みつつも、タコのように頭の柔らかい世代。
「三陸わかめから新キャラクター誕生、全国ゆるキャラのトップに!」
「レディーガガにオクトパス君の服を着てもらってオシャレで世界征服!」
大人には思いもつかない意見を連発し町の可能性、日本の可能性を引き出していきます。

途中からは大人組も参加し、全員が夢を膨らませたワークショップ。
「地域に戻ったら、南三陸のことを伝えてほしい。
あなたの街のもしものときに役立つかもしれない。」
MVCぶらんこ代表の言葉で締めくくられ、幕を閉じました。

それから1ヶ月半が経ちました。
MVCぶらんこは「夏こそ人の集め時!」と8月もたくさんの若い人を迎え入れました。
「体験交流会」組は4泊5日の合宿を終え、それぞれの街に戻ったのち「もっと辛いことばかりと思っていたのに楽しかった」
「ここで知ったことを地元の友達に話したい」
学んだことをラジオ・新聞等で伝え始めているようです。
未来のリーダーとなるべく、自ら社会へ飛び出す子どもたち。
その姿を頼もしく思いながら大人ができること、できていることを考えさせられる取材となりました。

(日比谷)
