
東北も梅雨に入りました。
折りたたみ傘があったほうがよさそうです。
さて、1ヶ月ほど前から町役場に設置されたこの小さな家。
書き損じはがきを回収するポストです。
南三陸の山から出た間伐材を素材に南三陸の工房で製造されました。

これは日本ユネスコ協会・株式会社電通により始まった「南三陸の森 希望のポストプロジェクト」。
集まったはがきは「ユネスコ世界寺子屋運動」への募金となり、世界の人々の学びの機会を増やすために活用されるそう。
例えば11枚のはがきにより、カンボジアの子ども1人が1ヶ月学校に通うことができるのだそうです。
5月15日、町役場と町内5つの小学校に寄贈されたポスト。
佐藤町長はこう語りました。
「南三陸の自然が町の自立、更に世界との支援しあう関係作りに活かされます。
また町の子どもたちとっては幼い頃から世界に眼を向ける機会になるはずです。」


三陸の木でできた「希望のポスト」。全国に設置が広がっており現在は仙台の河北新報社本館ロビーや岩手の小学校などでもその姿を見ることができます。
日本ユネスコ国内委員会のある文部科学省庁舎にも一つ。
庁舎内の方へ向けて書き損じはがきの提供を呼びかけたところ3週間で551枚もの協力があったとか。


「希望のポストプロジェクト」は現在も賛同企業・団体を募集しています。
https://www.unesco.or.jp/terakoya/postproject/
震災後、世界中から希望のメッセージを受け取った南三陸。
この町の素材と心が、今度は世界へ希望を届けることになります。
(日比谷)
