四角や丸い形をした固形石鹸が並べられている写真

今回も“ものづくり”のお話です。
志津川地区黒崎の古民家で新事業が始まっています。

四角や丸い形をした固形石鹸が並べられている写真

今年始動したばかりの『南三陸石けん工房』。
近日中の発売を目指し、現在3名のスタッフさんがオリジナル石けんを製作しています。

室内のテーブルにはいろいろな道具が置かれ奥のドアから外の風景が見れる工房の写真

緑はわかめ、マーブル模様はトウキリーフ、サラッとした質感のシルクパウダー。
町内の素材を使った石けんも試作中です。
地元のものでキレイになれるなんて嬉しいですね。

黄色やベージュ、緑などの四角い固形石鹸が並べられている写真

社長の厨勝義(くりや かつよし)さんにお話を伺いました。
福岡出身の厨さんは震災後に南三陸へ移住し、地域の事業再建や起業に関わったことで雇用の大切さを痛感されたのだそうです。

「特に女性の仕事探しが難しく、高校卒業と同時に都市部へ出て行ってしまう方も多いです。
 外で家庭を持つと、まず戻っては来られない。
 若い女性が働きたくなるような場所が必要と思っていました。」

町の問題を解決せんと起ちあがった石けん工房。
でも、どうして石けんなんですか?

「まず、この辺りでは誰もやっていないということ。
 また素材や形の自由度が高く、様々な事業・産業とコラボ可能であること。
 そのうえ製造工程自体は単純で、誰にでも作ることができるんです。」

単純ではありますが、石けん作りには奥の深さもあります。
スタッフの皆さんは現在アロマの勉強や配合の研究など日々研鑚に励んでいるそうです。
いい香りの漂う工房では石けん作りのワークショップも受けられるとか。

奥に山が見え、工房の前で厨さんと及川美樹さんがエプロンをして並んでいる写真

(右:厨さん 左:スタッフの及川美樹さん)

「近いうち町内や仙台のお店に商品を並べる予定です。
 工業製品と違って小ロット製造が可能なので肌の悩みなど、個々の希望に合わせた石けんを作ることもできます。
 工房の強みは素材と出所・作り手の姿がはっきり見えること。
 うちでしかできないものを生み出したいと思っています。」

町に新しい産業を。
地元目線の工房は始まったばかりです。

南三陸石けん工房 facebookページ https://www.facebook.com/minamisanrikusekken

(日比谷)

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〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
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