部屋の中で高齢の女性たちがミシンを使って裁縫作業をしている様子の写真

しんしんと雪の降る日、戸倉地区のコンテナに来ました。

部屋の中で高齢の女性たちがミシンを使って裁縫作業をしている様子の写真

ここは『縫い物工房みとべ』。
2年ぶりの訪問です。
仮設住宅で始まったミシンの手仕事はあっという間に技術力を上げ、販路を広げ、事業化していました。
おまけに引っ越していました。

代表・三浦幸子さん「あんたずいぶん久しぶりでないの。」
筆者「すみません。」
幸子さん「まあお茶っこでもしてけらい。」

大型受注のお仕事が前日に終わり、この日はすこし落ち着いていらしたそうです。
現在のお仕事の中心は生協やファッションブランドからの発注。
毎月定数のお仕事もあるといいます。

布製の手提げバッグが何点も棒にかけて吊るされている様子の写真

縫い子さんは5人。
和裁の技術を持つ女性も入りました。

机の上に布を広げて作業する人と、その様子を見守る高齢の女性がいる写真

お得意は手縫いの綿入りつんぬき(ちゃんちゃんこ)。
フルオーダー対応で、「ぴったりだから一層暖かい!」と人気上昇中だそうです。

オレンジ色のちゃんちゃんこが窓際に吊るされている写真

それにしてもこちらの新工房、海抜どれくらいあるんでしょう。
国道を見下ろす高さです。

道路の奥に樹木が見えている雪が降り積もった風景を写した写真

幸子さん「それが、これから周りも変わるからっさ。」

高台はもともと幸子さんのご親族が、皆で移り住むために開いた場所。
いずれここに住宅が増える予定だといいます。

道路の奥の高台の斜面に雪が積もっている様子を写した写真

幸子さん「今は仮設から道路渡って歩いて通ってるけどね。
 家も建つし、隣の谷には道ができて戸倉団地に直結すんの。
 がらっと変わんのよ。」

「工房の看板作んねばね。」
「道路に向けてでっかいの作る?」
「縫うが?」

縫い子さんたちは相変わらずお喋りが楽しそうでした。
次回は早めにお邪魔します。

(日比谷)

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