海の見える老人ホームの敷地内で、ヘルメットを被った作業員がクレーンを使って大きな苗木を植えようとしている作業風景の写真

6月18日、水曜日。
志津川の荒砥(あらと)地区にある、特別養護老人ホーム“いこいの海・あらと”で桜の植樹が行われました。

海の見える老人ホームの敷地内で、ヘルメットを被った作業員がクレーンを使って大きな苗木を植えようとしている作業風景の写真
フェンス沿いの緑地で3人の作業員が木の根を整えながら土を掘った穴に植えている様子の写真

この桜は、ジュエリーブランド“株式会社ミキモト”から寄贈されました。

“株式会社ミキモト”では、「銀座を訪れる方々に美しい桜をお楽しみいただき、銀座の街中で自然の素晴らしさを感じていただきたい」という思いを込めて、1996年から銀座本店前のミキモトガーデンプラザで、桜の展示を行なってきたそうです。
そして、毎年展示終了後は、公募のうえ、東京近郊の公共施設へ寄贈・植樹をしてきたそうです。
2012年からは、被災地の一日も早い復興・復旧を願い、福島・宮城・岩手の公共施設も公募の対象となり、今年の寄贈先として選ばれたのが“いこいの海・あらと”なんだそうです。

施設名が記載された看板と白いフェンスの敷地内に、白とレンガ調の外壁を持つ4階建ての建物外観の写真

応募時の“いこいの海・あらと”職員さんのコメントです。
「“いこいの海・あらと”は2011年7月に開設しました。
東日本大震災の際は避難所として近隣の方々に使用していただいていました。
同施設は海面から10メートルほどの所に位置していますが、津波により浸水し、植栽は海水に浸かったことが原因でほとんどが枯れてしまいました。
近隣で桜の木は見かけません。施設に桜を植え、近隣の住民の方々や入居者の方達に、桜の花を楽しんでもらえればと考えています。」

大きな窓から見える外の景色を見ながら、椅子や車椅子に座った多くの入居者が並んで植樹している様子を眺めている写真

(植樹の様子を見つめる入居者の皆さんとスタッフさん)
今回寄贈されたのは、陽光桜(ようこうざくら)。
高さ約3.5メートル、推定樹齢約35年。色が濃く、大きい花が特徴の桜だそうです。

海を背景に支柱で支えられた木の横に座ったスーツ姿の男性が、白い看板を桜の木の根元に置いている写真
グレー色のビルの壁際に咲いたピンク色の桜の木と、店舗の入口横にある人物のレリーフが見える写真

(写真左:寄贈の記念プレートを設置する“いこいの海・あらと”施設長さん)
(写真右:ミキモトガーデンプラザで展示されていた陽光桜)
「元はここ、学校だったからね、桜の木もあったはずだよ。」
という入居者さんのお話を聞き、辺りを見るとの校歌の歌詞が彫られた記念碑を見つけました。

二つの窓が反射する黒い石碑に、校歌の歌詞と「荒砥小学校校歌」の文字が刻まれている写真
桜の花の彫刻とともに、閉校記念の文字や開校当時の情報が刻まれた石碑をアップで撮影した写真

ここは、荒砥小学校だったんですね。しかも“校木 桜”とあります!!
注意:荒砥小学校は、同じく平成19年で閉校となった清水(しず)小学校とともに、平成20年からは志津川小学校へ統合となりました。
「花が咲くのが楽しみ。来年の春にはお花見できるかねぇ」
と、笑顔で桜の木を見上げる入居者の皆さん。

数人の高齢者が並んで座り、植樹されたばかりの桜の木々を見上げている写真

来年の春、桜が咲いた頃に、またご紹介しますね
(高橋)

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