
青空広がる5月30日。
ベイサイドアリーナ前に一機のヘリコプターが降り立ちました。


民間医療用多目的ヘリ オールラウンドヘリコプターの訓練の始まりです。

NPO法人オールラウンドヘリコプターはより迅速・柔軟な地域医療の実現のため、2013年に設立されました。
現在気仙沼・石巻・南三陸の自治体や施設と協定を結んでおり多目的ヘリを使った医療体制つくりに取り組んでいます。

この日の訓練は南三陸診療所から妊婦さんを搬送、という想定で実施。
「24歳女性、妊娠30週です。」
患者役の女性を担架に乗せ、100メートル離れたヘリ着地地点まで移動します。


患者と医師・看護師、乗員、計5名を乗せてヘリコプターが飛び立ちました。


目的地は石巻赤十字病院です。
およそ40キロメートル、陸路だと50分はかかる道のりですがヘリコプターの場合、天候が良ければ15分で着いてしまうのだそうです。
「移動時間が短いうえ、自動車のような揺れもないので患者への体の負担が少なくて済みます。
救急時だけではなく体力の弱ったお年寄りの送迎、資材の搬送、航空写真撮影などにも活用できるまさに“オールラウンド”なヘリコプターなんです。」
(オールラウンドヘリコプター メディカルアドバイザー 中村幸夫先生)

上空を駆ける黄色い機体。
その姿はこれからきっと、町のおなじみになっていくのでしょう。

特定非営利活動法人オールラウンドヘリコプター
http://arh.or.jp/
(日比谷)
