木々に囲まれた広場の先に青い空と海が広がり、白い軽トラックと赤いワゴン車が砂地に停まっている風景の写真

南三陸町の予想最高気温は27度。
今日も暑くなるようです。

さて、ここは歌津地区寄木。

木々に囲まれた広場の先に青い空と海が広がり、白い軽トラックと赤いワゴン車が砂地に停まっている風景の写真

静かな港の近くで今、羊が育てられています。
一般社団法人さとうみファームの運営する『子ども夢牧場』です。

小さな男の子が地面にしゃがみながら手を伸ばして羊に餌を与えている様子を、女性が優しく見守っている写真
屋根付きの囲いの中で複数の羊が列をなして歩き回り、数人の大人が作業をしている様子の写真

『子ども夢牧場』は農業のテーマパーク。
羊とのふれあい体験牧場として、また羊毛や肉などを活用していくための拠点として2013年から試験的に始まったばかりです。

羊の餌には地元産わかめの芯を利用しています。
通常であれば捨ててしまう部分ですが、ミネラルが豊富に含まれています。

オレンジ色のかごに沢山の細長いわかめの芯が入っていて、赤い服を着た人が作業している写真

わかめの芯と牧草を混ぜて発酵させた飼料は、パイナップルのような甘酒のような匂い。
これを食べさせた羊は臭みのないお肉になるそうです。
『南三ラム』と名付けられ、既に石巻のレストラン等へ提供が始まっています。

黒いジャンパーを着た人が、わかめの芯と牧草を混ぜて発酵させた飼料を持っている両手をアップで撮影した写真
木の囲いの中で、白や黒の顔をした数頭の羊が餌を食べている様子の写真

代表理事の金藤克也さんにお話を伺いました。
(写真右。左はスタッフの高橋真策さん)

羊のいる柵の前で、2人の男性が並んでカメラを見つめている様子をアップで撮影した写真

「今ではほとんど見られませんが、昔はこの地域にも羊を飼う習慣があり家の庭先で草を食む姿などが見られたそうです。
 養羊を水産業や観光業、教育と絡めることで南三陸ならではの産業にしていきたいと思っています。」

三陸の厳しい冬を平気な顔で乗り越えた羊たち。
春には2頭の子羊も生まれました。
目下の課題は羊肉の安定供給と価値化、そして夏の気候だと金藤さんは話します。

「実は羊は湿気が苦手なんですよ。
 彼らにとって南三陸に来て初めての夏、その上ここは海辺です。
 気を付けて見てあげないといけませんね。」

小屋の中で小さな子羊が、黒色の顔をした母羊のお腹の下に入り、母乳を飲んでいる写真

さて、こちらはゴールデンウイークに開催された羊の毛刈り体験会。

多くの子どもたちや大人が、スタッフが行っている羊の毛刈りを囲んで見つめている写真
黄色い作業着の人と黒の帽子をかぶった人が二人がかりで、横になった羊の毛をバリカンで丁寧に刈っている写真
毛を刈られて地肌が見えている一匹の羊が、他の毛の長い羊たちと一緒に柵の中で群がっている写真

「むずかしい、ごめんね。でもフワフワ~。」
「一頭でセーター3枚分の毛を着てるんだって!」

『子ども夢牧場』は早くも町の名所になりつつあるようです。

大きな木枠の中に広げられた羊毛を子どもたちが手で触っている様子を、右側からENGカメラで撮影している写真

一般社団法人さとうみファーム子ども夢牧場サイト

(グランドオープンは7月20日。当日はバーベキューも予定されているそうですよ!)

(日比谷)

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