広い砂利の敷地に大きな岩や石が積まれ、白いテント状の構造物やクレーン付きトラック、資材が配置された工事現場の写真

大雨洪水警報の発令されていた昨日から一転、今日は青空が広がっています。

震災から2年半が経過したいま。
戸倉地区にて稼働中の災害廃棄物処理施設の現状をお伝えします。
(2012年12月の記事はこちら)

まず、廃棄物を処理するためには、家庭ごみと同じように選別をしなければなりません。
可燃・不燃・土・木などが混ざった混合廃棄物に関して、8月末をもって選別が終了しました。

広い砂利の敷地に大きな岩や石が積まれ、白いテント状の構造物やクレーン付きトラック、資材が配置された工事現場の写真
背景には曇り空と遠くの山々が見え、道路沿いにオレンジ色の三角コーンが立つ奥に、木材や金属などの建築資材が混ざった瓦礫の山が広がっている写真

左写真の1.5次仮置き場は現在空きスペースとなっていますが2012年12月末に撮影した右の写真では、混合廃棄物が山積みされていました。

選別終了に伴い、作業に使用していたベルトコンベアや保管テントはここ2週間で解体が進んでいます。
以前は、左写真の赤枠内に施設がありましたが既にありません。
手前の空きスペースにも、混合廃棄物が山積みされていましたがこちらもありません。

背景には曇り空と山々が広がり、泥でぬかるんだ地面の上に複数のショベルカーやトラックが並ぶ現場の左中央が赤枠で囲まれている工事中の写真

仮置き場の一番下にはマットが敷かれていました。
よく見ると、その下には塩化ビニルのシート。
更にその下にもマットが敷かれていました。
事業終了後は農地に戻す予定ですので、漏洩等の汚染を防ぐ対策が取られています。

青い給水車やオレンジ色のタンクを積んだ白いトラックなどの車両が停まり、左側のぬかるんだ地面にシートが敷かれ、オレンジ色のバリケードが配置された作業中の工事現場の写真

処理施設で働く皆さんが手選別をしていた場所も、現在解体中。

奥には木々と丘が広がり、道路沿いにはバリケードが設置され、左側に足場と支柱が組まれた解体中の窓が沢山ある駅舎のような建物があり、中央には黄色と青色のショベルカーが作業をしている工事現場の写真
曇り空と丘が広がる手前に、フェンスで囲まれた敷地内に白壁で窓が沢山ある建物があり、黄色の縁で青色のトンネルの様な構造物が建物の壁に伸びている写真

(左は現在の写真。右の写真は、2012年12月末に撮影したもの)

以前、手選別での作業に従事されていた皆さんは現在、魚網の処理をされています。

交通コーンやフェンスが配置された間に、瓦礫が入れられた青い容器が置かれ、奥の白い大きなテントの下で、ヘルメットと安全ベストを着用した作業員が複数人おり、魚網の処理を行っている様子の様子
曇り空の下に緑の丘や山が広がり、右奥に白い屋根のテント、左側に青いコンテナが2つあり、大量の瓦礫が積まれ、右側のオレンジ色のショベルカーで作業を行っている様子の写真

戸倉の施設では混合ごみの選別が終了していますので、残すは、土・可燃・不燃・魚網の処理のみです。

処理場は、戸倉の他に、松原公園跡地、志津川病院跡地、ウタちゃん橋の奥にもあります。

背景に丘と曇り空が広がる、車が走行している道路が交差する角地に、青と白のフェンスに囲まれた工事現場で複数の重機が作業している写真
周囲には緑と遠くの丘が見え、砂利道の先にオレンジ色の重機や土の山が並ぶ、青いフェンスで囲まれた工事現場の写真

(左写真は、松原公園跡地の施設。右写真は、志津川病院跡地の施設)

松原公園跡地では農地に残った災害廃棄物の処理中。
志津川病院跡地と、ウタちゃん橋の奥の場所では、家屋の基礎解体に伴う不燃廃棄物の破砕処理中。
急ピッチでの作業が進み、少しずつ山が減ってきています。

現在までの処理量は、戸倉、松原公園跡地、志津川病院跡地、ウタちゃん橋の奥、すべての施設を合わせて約40万トン。
予定処理数量は56万トンなので、約70%の処理が終わりました。
ほぼ全ての廃棄物は建築資材としてリサイクルされ、今後の復興事業に使用されます。
そして現在行っている処理は年内には完了し、年度末までに元通りの土地に戻す予定です。

復旧に向けての大きな課題であった大量の災害廃棄物。
その処理に関して、ようやく終わりが見えてきました。
作業に従事されている皆様、毎日ご苦労様です。
最後まで、ご安全に。

(安藤)

この記事に関するお問い合わせ先

企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
ファックス:0226-46-5348
本ページに関するお問い合わせ