広い会場で多くの人が椅子に座り、前方のスクリーンに映し出されたスライドを見ながら、現地会議に参加している様子の写真

8月23日(金曜日)午後。ホテル観洋の多目的ルームにて全国の支援団体によるネットワーク組織、JCN(東日本大震災支援全国ネットワーク)主催による、支援団体間のつながりづくりを目的とした「第7回現地会議in宮城」が行われました。

広い会場で多くの人が椅子に座り、前方のスクリーンに映し出されたスライドを見ながら、現地会議に参加している様子の写真
ステージ上のスクリーンに、赤いハートのイラストと「現地会議 in 宮城」の文字が大きく映されており、その上には「JCN現地会議 東日本大震災支援全国ネットワーク」の横断幕が掲げられているJCN現地会議のステージ正面の写真

テーマは「人が集まり、つながり、元気になる地域づくり」。
参加者は、宮城県で支援活動をされている方々を中心に、100名超の方が集まりました。

前半は、ゲストスピーカー4名による活動紹介。

まずは地元から2名。
すばらしい歌津をつくる協議会の小野寺寛さんは、歌津の甚大な被災状況と過去の歴史を語り、石巻復興支援ネットワークの渡部慶太さんは、「石巻に恋しちゃった」という新しい取り組みを紹介されました。石恋(略称)は、特技や趣味を持つ地元の達人による多彩なプログラムを集めて短期間で実施し、住民らが楽しむものです。

小野寺寛さんがマイクをもって話をしている様子の写真
渡部慶太さんがマイクをもって話をしている様子の写真

そして、遠方からも2名。
阪神大震災後に神戸市長田区でのまちづくりに携わってきたまち・コミュニケーションの宮定章さんは、今までのまちづくりや18年が経過した長田区御蔵通の現状を紹介。

民間で行った共同住宅のコーディネート、地域のことを反映させたカルタ作り、古民家を移築しての集会所作り、それに伴う苦労話などを話されました。

2004年の新潟県中越大震災で被災されたファーム田麦山の渡辺裕伸さんは、震災がきっかけで外部の支援者(ボランティア)の方々と接し、自分たちの住む田麦山地区(旧川口町)の自然などの素晴らしさに気付き、都市住民との交流活動をいまでも続けられているそうです。

宮定章さんがマイクをもって話をしている様子の写真
渡辺裕伸さんがマイクをもって話をしている様子の写真

後半は、テーマごとに分かれての個別グループワークです。
スピーカーの皆さんとも話しやすい距離になり、参加者からは具体的な質問も出ました。

小グループのセッションで、参加者たちが椅子を囲んで座り、模造紙にまとめられた意見を見ながら、立っている男性の話に耳を傾けている様子の写真

「神戸市長田区御蔵通では、人口は約8割回復したものの、元の街に戻れた人は3割にも満たなかったことが分かっています。」
まち・コミュニケーションの宮定さんは、まちづくりの難しさも語られました。

賑わいと温かみのあるまちを取り戻すためには、人と人の繋がりを大切にする地道な活動が大切です。
これから東北でどのように取り組んでいけばいいのか、皆さんと意見交換がなされました。

前に立つ男性が笑顔で話しながら、向かい側の若者が手を挙げて意見を述べており、活発な対話が行われている様子の写真

すばらしい歌津をつくる協議会の小野寺さんは、こう話されていました。
「今回の被害の状況では、地元の人たちだけではどうにもなりません。
皆さんのような町外の方々のお力もお借りしながら、新しいふるさと作りをしていきたいです。
引き続き、どうかお力添えをお願いします」

円形に椅子を並べて話し合いをしている10人ほどの参加者たちが、和やかかつ真剣に地域の課題や支援のあり方について語り合っているグループセッションの写真

9月11日で震災から2年半。
これから迎える本格的なまちづくりに向けて、様々な情報交換が進んでいます。

JCN(東日本大震災支援全国ネットワーク)
http://www.jpn-civil.net/news/2013/07/7_in_miyagi.html

(安藤)

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