女性たちが机のまわりに集まり、1人の女性がミシンで縫い物をしている様子を他の人たちが興味深そうに見守っている写真

6月23日(日曜日)。平成の森大会議室にて、ミシンの周りに集まる女性たち。

皆さんは南三陸ミシン工房の縫い手さんたちです。約20名の方が所属されています。

女性たちが机のまわりに集まり、1人の女性がミシンで縫い物をしている様子を他の人たちが興味深そうに見守っている写真

2013年3月にNPO法人化をした南三陸ミシン工房ですが、もともとは震災復興支援として始まった「ミシンでお仕事プロジェクト」がきっかけ。

ミシンを贈る物資支援、講習会による技術支援、ミシンを仕事にする自立支援の3つを組み合わせた総合プロジェクトの中の、3つ目のステージになります。

大きなテーブルの上にたくさんのカラフルな布が並び、複数の女性たちが布を手に取りながら話をしている写真
2人の女性が小さな布やパーツを使って手作業で細かい作業をしている様子を背後から写した写真

町内の女性のみならず、登米市や、藤沢町に避難して暮らしている女性たちが参加しています。
縫製の経験者だけでなく、漁師の奥さんも活躍しています。
普段は各自が仮設住宅で作業をして月に1-2回、出荷や講習のために集まっているのだそうです。
「この柄かわいいべな」「この生地からコースター何枚採んの?」「タグの位置どうすっぺ」この日は出荷用商品の梱包とミシン勉強会、次回作業の分担が行われました。

「Hang in there!」というメッセージが書かれた色とりどりの布製トートバッグが6つ、丁寧に並べられている写真
花や葉の模様が描かれたファスナー付きの布製ポーチが4つ、白い布の上に重ねて置かれている写真

写真左はミニトートバッグ「おらほもあんだほもがんばっぺし!Bag」、写真右はポーチ。
他にもクラッチバッグ、ボストンバッグやティッシュケースなど。商品は多岐に渡ります。
個人向け販売だけでなく、企業さんが行うイベントでの来場記念品や営業の販促商品としてもご活用いただいているとか。

屋外の飲食スペースで白い椅子とテーブルに囲まれて、南三陸ミシン工房代表の熊谷安利さんがカメラの前で手を組んで座っている写真

こちらは南三陸ミシン工房代表の熊谷安利さん。
震災後からボランティアとして南三陸に関わり続け、今でも商品の出荷日に合わせて東京から通い続けています。
「かわいそうとか、忘れないで、といった気持ちで買っていただくのではなく、本当に良いものを買っていただけるように日々努力をしています。
そして良いと思って手に取った商品を通して、被災地、南三陸のいまを知って欲しいです。
縫製の経験者が多い南三陸町ですので、自分の得意なことが仕事になる、誰かの役に立っているということが自信につながり、ミシンの仕事を生き生きと楽しんでいます。
皆さんの熱意がすごくて、なんとかここまで続けてくることができました。
生産管理体制がこれからの課題ですので、より安定的に製作できるように試行錯誤しながら頑張ります。」

若い女性が箱の中から布や材料を取り出して見せており、まわりの女性や子どもが笑顔で囲んでいる写真
テーブルの上に並んだ布や糸を前に、エプロンをした女性が笑顔で座り、別の女性と会話している写真

縫い手の皆さんからは
「仮設住宅で孫のお守りをしながら進めています」
「うちは私と息子の嫁とで作らせてもらっています。仲がいいって言われますよ。」
そんなお話も。
チームワークもよく、本当に楽しそうに作業を進めていらっしゃいました
特定非営利活動法人 南三陸ミシン工房

  • ホームページ : http://www.mishinkoubou.org/
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企画課 企画情報係
〒986-0725 宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地
電話:0226-46-1371
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