2車線道路の左に仮設住宅に続く坂道があり、坂の上に建物が見える仮設住宅入口の写真

今日の天気はくもり。風が強くて肌寒い南三陸です。

先週の2月15日、戸倉にある水戸辺(みとべ)の仮設住宅を訪ねました。

白いプレハブ造りの建物で、建物の正面には木の柱とトタン屋根でできた簡易なひさし付き通路があり、入口付近に青い掲示板とプロパンガスボンベが設置された仮設住宅の写真

仮設住宅近くにある作業場では、バッグ、ティッシュカバー、名刺入れなどをミシンで製作。
現在は、縫い子として7名の方が作業をされています。

テーブルを囲んで4人の人々が机の上に置かれたミシンや布を使って作業したり談笑したりしているプレハブの室内の写真

彼女たちがミシン製作を始めたきっかけは、被災地支援のボランティア組織「ふんばろう東日本プロジェクト」による、「ミシンでお仕事プロジェクト」。

2011年10月よりスタートしたミシンでお仕事プロジェクトは、被災した南三陸町の女性たちにミシンを贈ることで、まず元気になってもらい、さらにその先の生きがいやお仕事につなげてもらう、というものでした。

寄贈されたミシンの数は、いまや南三陸町全体で430台。すごい数ですね!

黒とグレーの葉柄の布地で丁寧に作られた名刺入れが置かれており、左端から指で作品を指して紹介しているような構図の写真
色柄の異なる布で仕立てたシャツ型のポケットティッシュケースが三つ透明な袋に入れられて並べられており、中央には震災支援への感謝の言葉が書かれた紙が添えられている写真

水戸辺で作られている商品数は約20点と多く、種類も多岐にわたります。「名刺入れ」に、「ワイシャツ型ポケットティッシュケース」。そして、ミノムシ(通称)と呼ばれる「吊るせるティッシュケース」に、「つんぬき」など。

緑地に黒と白の花柄の布で作られた吊るせるティッシュケースを手で持ち上げて見せている写真
異なる柄の布を組み合わせて手作りされたベストを両手で持っている様子の写真

こちらで作られた商品は、さんさん商店街の「りあん」と歌津の「平成の森」で販売中。また震災後のご縁で関西方面の生協からも注文が来るそうです。

ミシンの置かれた作業場で話をしている三浦幸子さんの写真

三浦幸子さん(写真左)はこう話します。「ご支援のお陰でまとまった注文をいただくことができて、製作が追いつかないくらい。そんな中でもたまにお茶飲みもしながら、みんなで楽しくワイワイ仕事をしています」

仮設に入ったときに仕事はなくなった、と語られる皆さんにとってこのミシン製作の機会はとてもありがたいもの。そして、楽しくおしゃべりしながら生き生きと仕事をされる皆さんから、たくさんの元気をいただきました

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