階段や手すりが黄色で縁取られた三階建ての大型の機械設備が中央にあり、右手前には大きな土の山、左奥には大型タンクが見える土砂の洗浄設備の写真

こんにちは。
昨日より連載している災害廃棄物処理施設について、今日は【土砂洗浄~不燃物選別・破砕~造粒リサイクル】を紹介します。

こちらは土砂の洗浄設備。異物を選別したり、洗ったり、粒が小さいものを圧縮脱水したりとかなり大型です。

上の階から土砂が滑り落ちるシュートの先に仕切り壁で囲まれたエリアがあり、そこに洗浄済みの土が山になって積もっていて、背景には金属製の構造物や黄色い手すりが見える写真

土砂は、こちらで受け入れている震災廃棄物全体の半分ぐらいを占めるそうです。洗浄済みの土は、普通の土できれいでした。今後は町内の土木工事で使用する予定です。

再生処理された土を左手のひらの上にのせている写真
土のかたまりが多数積み上がっており、表面に機械の跡のような凹凸模様がついている固まった土の板状のかたまりを手でもって見せている写真

次は、不燃物について。施設内で選別された不燃物と、街中で解体している建物の基礎を選別して、細かく破砕をします。

手前に鉄製の仕切りがあり、その向こうには広い作業ヤードが広がり、複数のショベルカーやブルドーザーが稼働していて、大小さまざまな砂利や土の山が点在している様子の写真

その後、粒の大きさが整えられたものは、テント内に保管され専用の機械でセメント・水と混ぜ合わせて、造粒骨材(注釈)を作ります。

(注釈)骨材とは、コンクリートやアスファルト混合物を作る際に用いられる材料である砂利や砂などのこと

白いシートで囲まれた二つの大型テントが建ち、左のテントには「建設副産物(汚泥)テント」、右のテントには「建設副産物テント」と書かれ、それぞれの中には黒っぽい土や資材が保管されており、奥には黄色い手すりがついた青いコンベア設備が見えている写真
土が入った青色の大きなコンテナの手前にゆるやかなスロープ状のコンクリート舗装があり、左側には屋根付きのタワー状構造とコンベアベルトが見える写真

出来たて(下)に関しては少し水分を含んで茶色に見えていますが時間が経過して乾燥固化したもの(上)は、白っぽい色でした。この造粒骨材も、復興資材として工事に利用されます。

白い軍手をはめた手には灰色の小さな粒状の資材、素手の手には茶色くやや湿った粒状の資材が乗せられている写真

そして、土砂も骨材も復興に関わる工事で再度使用される製品なので、放射能検査も欠かせません。入念な検査・チェックを経て出荷されるとのことです。

一見資源化が難しそうな土砂や不燃物でも上手に選別・加工されて循環しているんですね。

明日は「木材」と「可燃物」の処理についてご紹介します。

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