数人の参加者が座っている小型バスの中で、左側の席に座っている黒いシャツの男性が、右側を向いて話をしている写真

5月半ばの日曜日、筆者は田束山(たつがねさん)へ向かうバスの中にいました。

数人の参加者が座っている小型バスの中で、左側の席に座っている黒いシャツの男性が、右側を向いて話をしている写真

この日は地域のガイドを育てる『田束山マイスター養成講座』の実践練習日。

講師は前回と同じく、小野寺寛先生です。

バスの運転席近くで帽子をかぶった小野寺先生がマイクを持って話している様子をアップで撮影した写真

前回駆け足で頭に詰め込んだ、地理と歴史。

実地でしっかり染み込ませなければなりません。

一行は小野寺先生について山頂周辺を回ります。

赤いツツジの花が咲く展望台で、展望パネルの横に立っている帽子をかぶった小野寺先生の写真
展望台の広場で数人の参加者が立っており、小野寺先生が遠くを指さして説明している写真
緑の山々と谷を見渡せる場所で、参加者の人たちが景色を見たり話を聞いたりしている写真
鮮やかな赤色が混ざったピンク色のツツジの花が一面に咲き誇っている様子を写した写真

「向こうに見えるのが野島だね。
 熊谷直実(くまがいのなおざね)が射た矢が刺さって、矢竹がいっぱい生えたと言われている。」

「金華山からここを通って大船渡までは、津波のダメージが一番大きかった場所。
 平泉の時代に金の一番採れた場所でもある。」

先生の言葉はまるで田束の源流。

貴重な流れを漏らさぬよう、皆せっせと書き留めます。

ツツジの咲く丘の上で、キャップを被った参加者たちが真剣にメモを取りながらガイドの説明を聞いている写真

その後はいよいよ実践編。

受講者同士で山のガイドのロールプレイングです。

筆者はガイド初心者の班に入りました。

「緊張しますね~」と言い交しつつ、順番に田束山の説明を開始します。

展望パネルの前に立った男女が、遠くの景色を見ながら話をしている様子の写真

山の動物の話をする方、生まれ育った歌津の自然について語る方、ベテラン顔負けのネイチャーガイドっぷりを発揮する方。

ややぎこちないながらも奮闘する受講者たち。

筆者も『南三陸なう』取材で得た知識を総動員し、なんとか持ち時間を乗り切りました。

黒いジャンパーを着た男性が、小さな松ぼっくりのようなものを指でつまんでカメラに向かって見せている写真
咲き誇った赤いツツジや山並みを背景に、白い服を着た女性が、展望パネルの横に立って左腕を上げて話をしている写真

「おおむねいいと思います。
 自分の得意分野に持ち込むと話しやすいです。
 また、ウタツサウルスなどの化石ネタはとても喜ばれます。」(引率の南三陸町観光協会 山田さん)

遠くに半島や海が見渡せる風景をバックに、木々の周りに咲く赤色が混ざった淡いピンク色のツツジの花を撮影した写真

「この一帯は海から山まで、まるで博物館みたいなもんだ。」

小野寺先生をしてそう語らせる田束の地。

まだまだ学び足りませんが、ガイド本番の日は近付いています。

平成27年田束山つつじシャトルバス運行について

(南三陸町観光協会サイト内ページ)

(日比谷)

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