数人の参加者が裁縫道具や布などが置かれた机に向かって座っている講習会の様子の写真

わらで編むぞうりはご存知だと思いますが、布で編むぞうりはご存知でしたか?
それは“布ぞうり”と言われ、愛用者からは「履き心地がふっくらとしていて気持ちがいい」と評判なんですって。
その布ぞうりを作っているのが「ふっくら布ぞうりの会」のみなさん。
活動拠点は岩手県と宮城県の沿岸にあり、5グループから成り立っています。

今回、その「ふっくら布ぞうりの会」主催の布ぞうり講習会にお邪魔しました。
“自分の足に合わせた、自分だけの布ぞうり”を編んでみたいという方が集まりました。

数人の参加者が裁縫道具や布などが置かれた机に向かって座っている講習会の様子の写真
カラフルな布が置かれた机の前にエプロンを着けた女性が立ち、参加者の女性たちが興味深そうに布を選んでいる写真

生徒は様々な色の布ぞうりキットの中から、思い思いのキットを選びます。
布選びは“出会い”なんですって。
「キット選びに悩んだ時は、好きな色が一つでも入っているものや鼻緒の好みで選んでもいいんだよ。」と講師のアドバイスが聞こえてきました。

ホワイトボードの前に立っている黄緑色のTシャツとチェックのエプロンを着た女性が、笑顔で話している様子の写真
名札をつけエプロンや作業着を着た4人のスタッフが横一列並んで立っている写真

本日の講師の及川八千代さんとふっくら布ぞうりの会のスタッフ4名が各地から駆けつけてくれました。

及川さんは戸倉地区で漁業を営みながら布ぞうりを編んでいます。
そして南三陸町を拠点に活動する「南三陸ふっくら会」の代表をされています。

きっかけは“ふんばろう東日本支援プロジェクト”の布ぞうり作り体験で、夢中になって楽しく布ぞうりを編んだことだったとお聞きました。

教室内のホワイトボードの前に女性講師が立ち、机に向かって座っている多くの参加者に対して手を上げて説明している写真
複数の参加者が机に向かって手作業をしており、女性講師とスタッフがそれぞれの席を回って指導している写真

講習会スタート。
下準備として生地になる布を伸ばし編紐にして、鼻緒用の紐も整えます。

男性スタッフが女性の手元を見ながら丁寧にサポートし、布を伸ばす作業を手伝っている写真

次に、テーブルに吸盤フックを固定して、骨組みとなるビニール太紐を引っかけ、そこに左手を編み機として添えて、布紐を編み、最初につま先部分を作っていきます。
そしてぞうりの底面の土台部分を編みます。

参加者がハンガーに布のような素材を巻きつけてオレンジ色と水色の布を編む作業を進めている写真

生徒たちは慣れない編み作業に苦戦し、スタッフに手とり足とり教えてもらっていました。

講師がホワイトボードに吊るした布細工を使って説明し、自席に座った参加者も同じようなものを手に取りながら作業している写真
左側の席の参加者は黄色や緑色に灰色、右側の席の参加者は紺色と水色に白色の底面の土台部分が完成し、両手で持って見つめている写真

ぞうりの形が整い底面の土台部分が完成。
皆さんお上手です!!

講師が両手でカラフルな色の長い布ひもを持ち上げて見せながら、4人の参加者と一緒に机を囲んで布ぞうり作りを行っている写真
十数人の参加者が大きな教室の中で布ぞうりを作っており、講師やスタッフの方が机の間を回って指導している写真
参加者がカラフルな布を使って作った布ぞうりの鼻緒部分を結びつける作業を手元で丁寧に行っている写真

鼻緒を付けていき、最後に余った布の処理を施して、滑らかなぞうりに仕上がりました。
両足分を揃えて完成です。

床の上に完成したさまざまな色と模様の布ぞうりが円形に並べられ、作品展示のように美しく配置されている写真
完成した布ぞうりを手に持った参加者たちが笑顔でカメラに向かって並んで座り、教室内で記念撮影をしている写真

家に帰ったら素敵に出来上がった布ぞうりをご家族に自慢することでしょう。
自分で作る布ぞうり、いいですね。
興味のある方はぜひ“マイ布ぞうり”を作ってみてはいかがでしょうか。
職人を目指して編み手として活躍されるのも大歓迎とのことです。
(次回の講習会おしらせは下記リンクをご覧ください)

ふっくら布ぞうりの会

  • サイト https://wallpaper.fumbaro.org/zouri
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(菅原)

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