大きな窓から自然光が差し込む中、長机をコの字型に並べた会議室の前方に資料が映し出されたスクリーンが設置され、参加者が資料を見ながら内容を確認しているセミナーの様子の写真

先日開催された森林組合セミナーの様子をご紹介します。

参加者は、南三陸で山に携わっている方、役場関係、土木、建築関係、イベントコーディネーターなど、さまざまな職種の方13名です。

大きな窓から自然光が差し込む中、長机をコの字型に並べた会議室の前方に資料が映し出されたスクリーンが設置され、参加者が資料を見ながら内容を確認しているセミナーの様子の写真

今回のテーマは「デザインの力で進める木材資源の有効活用」です。

文字が映されているスクリーンが室内前方に設置され、左側前方に立って話す男性の周りで、参加者が座って真剣に話を聞いている写真

日本を代表する家具デザイナーの小田原健さんより、スライドを見ながら、身近な森林資源を活かした木材加工、目前の復興住宅に活かす企画と技術について、いろいろとお話をしていただきました。

照明を消して薄暗くなった室内に設置されたスクリーンに木造の室内写真が映され、参加者がそれを見ながら資料を確認している写真

今では住宅を建築する時に一般的に使われている、プラスチック、合成樹脂を含んだ建材と、昔から使われている杉材があります。
たとえば、杉材は年数がたち古くなっても、古くなればなるほど味わいが出ます。
また機能は新しいものと変わらず、廃棄しても害にはなりません。
一方、合成樹脂などを含んでいる建材は、廃棄の際有害物質を出す恐れがあるそうです。

スクリーンに二つの作品の写真が映し出され、参加者が資料を手に意見交換をしている写真

スライドでは杉材を使った様々な作品(椅子、テーブル、作り付けの家具)を見ながら、南三陸の山の資源を、何かに使えないか、小田原さんの加工技術を地元でも参考に出来ないかなど、話し合いが続きました。

山の斜面にまっすぐ育った杉の木が整然と立ち並び、手前に低木と草地が広がっている写真
遠くに鉄塔と山が見える広い野外に、大量の丸太が整然と積み上げられている写真

最後に小田原さんから、「地域の資源で、地域の人たちで、地域の為に立ち上がろう、目の前の木材資源が待っている」と、締めくくられました。

間伐や下草刈りなど手を入れていない山や倒れた木をそのままにしている林道など、当たり前に見ていましたが、ひとつひとつ管理をしていけば、貴重な資源になっていくんだと感じました。

みなさんも、もう1度地元の資源に目を向けて見てはいかがでしょうか。

(遠藤)

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