広い室内の展示会場で、入口近くの受付に座る人と、その近くに立っている人がいる様子が見える模型展の受付を写した写真

白い模型に人々の思いを重ねる『「失われた街」復元模型プロジェクト』。
2011年夏以来、記憶の風化を防ぐためのワークショップが東北沿岸各地で続けられてきました。
(前回ご紹介した記事はこちら)

そしてこの夏。
岩手県一関市にて、それらを集めた模型展『ふるさとの記憶一関展』が開催されています。

広い室内の展示会場で、入口近くの受付に座る人と、その近くに立っている人がいる様子が見える模型展の受付を写した写真

ギャラリーに並ぶのは3県21地区を再現した模型たちです。

薄暗い照明の広い室内に、複数の白い台の上に模型が並べられており、奥にはパネル展示も見える写真

今年5月に制作された志津川地区の模型も展示されています。
12平方メートルに色鮮やかな市街地がよみがえりました。

「志津川」と書かれたパネルの前に、町や港の立体模型が広がっている様子の写真
志津川の港や街並みが色とりどりの建物や船で詳細に表現された精巧な模型のクローズアップ写真

建物の色、モニュメント、養殖場や釣り堀など全て人々の記憶から再現されたものです。

グレー色の円柱型に「養殖場」と手書きで書かれたラベルが貼られ、周囲に森のような模型が並ぶ、港周辺の立体模型の接写写真
色とりどりの屋根の民家や建物の上に細かく書かれた文字入りのラベルが多数立てられている、町中の模型の詳細写真
海に面した広い施設と港湾の一部が再現された模型のローポジションからの写真
木やラベルが立ち並ぶ町中に黒い小型列車模型が置かれている情景の拡大写真

霞のように見えるのは『記憶の旗』。
施設名や住民名のほか、一人一人の思い出がびっしりと書き込まれています。

中央に川が流れ、両岸に家々が密集し、その中にたくさんのラベルが立てられている町並みの模型写真
海に浮かぶ小さな船の模型に「中学のときカレイをつってた」と書かれたラベルが立っている近接写真

「そうだわ、ここに大きな施設があったのよ。」
「あ、この通りの角のところですよね。」

かつての町を知る方と、模型の制作に携わった学生さんの会話はまるで古くからのご近所さんのようでした。
模型を通して記憶を継承する『ふるさとの記憶一関展』は、8月10日までの開催です。

周囲には地形模型や説明パネルが並べられていて、展示資料が掲示されたパネルの前に二人の人物が並んで立っている展示会場の写真

失われた街 復元模型プロジェクト展 ふるさとの記憶 一関展

  • 期間:7月26日(土曜日)~8月10日(日曜日)、期間中無休
  • 時間:9時~18時(最終入場17時30分)
  • 入場料:無料
  • 場所:岩手県一関市 なのはなプラザ2階 にぎわい創造センター
    (JR一ノ関駅より徒歩10分)

サイト:

(日比谷)

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