
白い模型に人々の思いを重ねる『「失われた街」復元模型プロジェクト』。
2011年夏以来、記憶の風化を防ぐためのワークショップが東北沿岸各地で続けられてきました。
(前回ご紹介した記事はこちら)
そしてこの夏。
岩手県一関市にて、それらを集めた模型展『ふるさとの記憶一関展』が開催されています。

ギャラリーに並ぶのは3県21地区を再現した模型たちです。

今年5月に制作された志津川地区の模型も展示されています。
12平方メートルに色鮮やかな市街地がよみがえりました。


建物の色、モニュメント、養殖場や釣り堀など全て人々の記憶から再現されたものです。




霞のように見えるのは『記憶の旗』。
施設名や住民名のほか、一人一人の思い出がびっしりと書き込まれています。


「そうだわ、ここに大きな施設があったのよ。」
「あ、この通りの角のところですよね。」
かつての町を知る方と、模型の制作に携わった学生さんの会話はまるで古くからのご近所さんのようでした。
模型を通して記憶を継承する『ふるさとの記憶一関展』は、8月10日までの開催です。

失われた街 復元模型プロジェクト展 ふるさとの記憶 一関展
- 期間:7月26日(土曜日)~8月10日(日曜日)、期間中無休
- 時間:9時~18時(最終入場17時30分)
- 入場料:無料
- 場所:岩手県一関市 なのはなプラザ2階 にぎわい創造センター
(JR一ノ関駅より徒歩10分)
サイト:
「失われた街」模型復元プロジェクト展─ふるさとの記憶[一関展]
(日比谷)
