色鮮やかな布が背景に飾られ、赤いクロスがかけられた小さなステージに2人が座っており、右側のマイクスタンドの前に立つ男性とステージに座っている女性が話をしている様子を、集まった数人の観客が椅子に座って聞いている写真

春の雪となった先週末。
重く湿った雪に、町内では停電や倒木等の影響が見られました。

さて、そんな雪も融けた日曜日。
町の民話を聴きに出かけてきました。

東北地方にはいつの頃からか幾多の民話が伝えられてきました。
その土地にまつわる民話の数々は親から子、子から孫へ語り継がれてきたそうです。

これらを後世へ遺すため日本伝統文化振興協会によって始まったのが「東北民話亭」です。
記念すべき第一回がこの日、南三陸ポータルセンターで開かれました。

色鮮やかな布が背景に飾られ、赤いクロスがかけられた小さなステージに2人が座っており、右側のマイクスタンドの前に立つ男性とステージに座っている女性が話をしている様子を、集まった数人の観客が椅子に座って聞いている写真

実は、南三陸近辺は民話の宝庫。
「宮城の遠野」と呼ばれる入谷地区を始め数えきれないほどの民話が存在しています。

まず高座へ上がったのは落語家の古今亭駿菊(ここんていしゅんぎく)師匠です。
被災地へ笑いを届けようと仮設住宅や医療施設等、これまで150ヶ所以上を訪れていらっしゃいます。

ピンクや紫色などのカラフルな布に大きな黄色と白の花柄が描かれた背景の舞台で、黒い着物を着た落語家の男性がマイクの前に座って落語を披露している様子の写真
色とりどりの布が飾られた背景の前で、赤いクロスがかけられた台に座った落語家の男性がマイクを使って落語を披露している様子の写真

この日披露された『おひがんとおすがん』は入谷地区に伝わる民話を元にした新作落語です。
山育ちの嫁と海育ちの姑のケンカの顛末とは…?

町内ではよく知られた民話ですが、客席大喜び。
語り手ごとの味わいの違いも民話の魅力の一つです。

装飾の少ない室内の壁側に女性が座り、複数の人達が椅子に並んで座り、楽しそうに落語を聞いている様子の写真

続いて「しづがわ民話の会」仲松敏子先生が登場。
(以前ご紹介したブログはこちら)

赤・黄・紫の模様がある色鮮やかな背景の前で、和装姿の笑顔の仲松先生が両手でマイクを持ち、複数の人々がその人物の方を向いている様子の写真

演目は『竹島と大蛸伝説』『ひったりづさん(屁ったれ爺さん)』の2編。
「むがすむがす、かみのづさんとしものづさんとあったんだと。」

色とりどりの模様が描かれた布で飾られた背景の舞台で、和装姿の仲松先生が話しており、椅子に座った観客が見ている様子を後方から撮影した写真

土地の言葉で語られる珍騒動に笑い声が湧き上がりました。

高座真ん前(つば被り、と呼ぶのだとか)に車座となりプロの語りを堪能した1時間半。
第一回「東北民話亭」は感謝の拍手で幕となりました。

花柄の色鮮やかな布が背景に飾られた舞台で、赤い台に座った和服姿の二人の人物のうち落語家の男性がマイクを持って観客に向かって話している様子の写真

民話の世界を楽しみ、次の世代へ遺すため今後も演劇公演やCD化などの活動を展開されていくそうです。

東北民話亭 

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  • 電話:090-2979-7527
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(日比谷)

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