雪が積もる木造のポータルセンターの建物の前に多くの人が並び、イベント会場の受付を待っている様子の写真

魚竜をはじめ古代の化石が多数発見されている南三陸町。
(以前ご紹介した記事はこちら)
古生物や地質について勉強しよう、という動きも盛んです。

2月16日。
ポータルセンターにて開かれた「南三陸化石の学校」にお邪魔してきました。
雪にもかかわらず、開場前からご覧の行列。

雪が積もる木造のポータルセンターの建物の前に多くの人が並び、イベント会場の受付を待っている様子の写真

主催のNPO法人大阪自然史センターのほか岩手大学や、この地で研究を続ける東北大学の学生たちが参加。
盛り沢山のプログラムに、場内身動きも取れぬ盛況ぶりです。

木のぬくもりが感じられる建物の中で、多くの参加者が床に座り、話したり、ブロックなどで子どもたちが遊んでいる様子が写っている室内の写真

子どもたち皆、工作やお絵かきを通じて南三陸の化石を学びます。

新聞紙が広げられたテーブルの上で子どもが、長方形の形の画用紙にペンで絵を描いている様子を写した写真
「Minamisanriku」のガイドブックやバッジ、パンフレットなどがテーブルに並べられている様子の写真
小さな男の子が椅子に置かれたアンモナイトのイラストや資料を見つめている様子の写真

こちらは古生物復元画家 小田隆先生による「恐竜の描き方教室」。

教室のような空間で、スクリーンに映し出された化石の画像を見ながら講師の話を聞いている多くの子どもたちの写真

「みんな『復元』って分かるかな?
 現代の地球の生きものを参考に、化石のホネから昔の姿をよみがえらせる作業だよ。」

講師の小田隆先生がティラノサウルスの模型の頭骨を両手に持って説明している様子の写真

小田先生の描いた頭骨の絵に、それぞれ筋肉や皮を描き足していきます。

「ティラノの子どもって毛があったらしいよ。」
「マジでー!?」
色鉛筆を走らせると現れるリアルなティラノサウルスの姿。
時間を忘れて没頭してしまう子も。

男の子が机の上の恐竜のイラストを色鉛筆で熱心に塗っている様子の写真

「学びの機会を増やし、最新の情報に触れることで、南三陸が化石の町である、ということを『広く浅く、でも正しく』知ってもらいたいんです。
 町のみなさんが胸を張って自分の町を自慢できれば、その魅力をもっと外へ発信することができます。」
 (大阪自然史センター普及教育事業担当 西澤 真樹子さん)

ところで、なぜこの地域で何度も化石が見つかるんでしょうか?
その点については、また次回。

(日比谷)

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