登山用の服装とポールを持った20人ほどの参加者が、山間の集落にある車が停まっている広場に集まっている写真

5月21日、朝。

歌津地区樋の口(ひのくち)集会所にノルディックウォーカーたちが集まっていました。

登山用の服装とポールを持った20人ほどの参加者が、山間の集落にある車が停まっている広場に集まっている写真

歌津公民館主催のノルディックウォーキング、「南三陸なう」でご紹介するのはこれで2度目です。

(前回の記事はこちら → 10月9日記事へリンク)

今回は「田束山(たつがねさん)に登るよ!」とお誘いいただき、またご一緒させてもらうことにしました。

「ここの地名は樋の口と言って、実は3つの謂れがあるんです。」

山ガイドの小野寺寛先生、本日も名調子です。

麦わら帽子をかぶった小野寺寛先生が、地名の謂れを書いた白い紙を胸に掲げ、ヘッドセットを使って話している写真

入念な準備運動ののちウォーキング開始。

木立に囲まれた石畳の遊歩道で、登山者たちが赤い屋根の祠の前でガイドの話を聞いている写真

この日の参加者はスタッフ含め26名。

ほとんどがマイポール持参のベテランです。

今回歩くのは“行者の道”といってかつて修験者が山の修業に使ったというコース。

舗装された登山道に比べるとややハードです。

ところどころ木々が伐採されている斜面に設置された細く急な木製の階段を、一列になって登っている登山者の集団を後ろから撮影した写真
登山者が細い山道を進んでいる様子を、背の高い杉の木がまっすぐ伸びて立ち並ぶ山の急な斜面の下から撮影した写真

「学生の頃以来だわ~。」

「初めてだけど、思ったより歩き甲斐があるねえ。」

続く起伏に渓流越え。

休憩の間も途切れず聞こえる小野寺先生の講義。

なんとも贅沢と言えます。

参加者たちやガイドの男性が、小さな滝がある大きな岩場付近にが座って休憩している様子の写真

道沿いにはヤマツツジの他、フタリシズカや矢車草、スズランなどが可憐な花を咲かせていました。

手折る代わりにカメラに収め、樹齢数百年というケヤキ林を通り、頂上に到達したのは出発からおよそ3時間後。

ギザギザした大きな葉の間に、小さなつぼみのような黄緑色の花が縦に連なって咲いている写真
細い草の中にある鳥の巣に、白くて少しひび割れた卵が4つ並んでいる写真
細長い葉の根元から小さな白い花が下向きに並んで咲いている写真

「あちらに見えるのが伊里前湾。イサトマエはアイヌ語で…」

変わらず、シャキシャキと闊達な小野寺先生。

ガイドに聴き入る一行のもとに海からの風が吹くのでした。

登山者たちが山の展望台から遠くの海と島を眺めており、ガイドがポールを向けて説明している写真
青空の下で帽子や登山用の服を身に着けた参加者たちが、眺めの良い風景を見ながらガイドの話を聞いている写真

お弁当を食べたのちに下山。

復路は去年学生ボランティアさんによって整備されたばかりという旧参道。

こちらも難易度高めでしたが、いつもと違う眺めに一行の満足度は高かったようです。

「今日は美味しい空気でリフレッシュしたうえ、学問や歴史の匂いの付いた空気も吸うことができましたね。」(インストラクター 阿部代子さん)

白い帽子をかぶり、首に青いタオルを巻いた女性が、ピンク色の登山用ポールを持っている様子をアップで撮影した写真

山歩きのシーズンは始まったばかり。

田束山もノルディックウォーキングも、これからまだまだ楽しめそうです。

「田束山」と書かれた山頂の看板の前で、20人ほどの登山者たちが笑顔で並んでいる記念写真

田束山 (南三陸町観光協会サイト内ページ)

(日比谷)

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