大きな水色のカゴに沢山のホタテ貝が積まれ、テントの下で買い物客にスタッフが対応しているホタテ祭りの会場の写真

先日4月26日は志津川湾ホタテまつり福興市。
ベイサイドアリーナ前の会場は活ホタテ・焼ホタテと美味しそうな香りでいっぱいです。

大きな水色のカゴに沢山のホタテ貝が積まれ、テントの下で買い物客にスタッフが対応しているホタテ祭りの会場の写真
屋外の焼き台の前で、左側に座ってホタテを食している男性と、もう一人の男性が白いトレーを持ってホタテを焼いている様子を写した写真
「ありがとう」と書かれた旗のついた赤いオクトパス君の置物や、水色の箱に入った紫陽花の花のブローチ、カラフルな小さなタコの置物などが並び、母の日ギフトの受付期間などが記載されたチラシが置かれているコーナーの写真
ピンクと青の着物を着た二人の女性が笑顔でポーズをとり、テーブルの席に座り楽しそうに過ごしている写真

さて福興市も4周年ということで我々「南三陸なう」は今回、その陰の立役者を訪ねて回ることにしました。
まず向かったのは及善蒲鉾店。

青空の下、白いテントが並ぶ通りを大勢の買い物客が行き交う、にぎやかな屋外イベントの様子を写した写真

…の、ブースでお手伝いをする
紺野禎子(こんの よしこ)さんです。

テントの下のフライヤーの前に立つ笑顔の青いTシャツを着た紺野禎子さんが、メッシュボールに入った薄いオレンジ色の海産物の様な物を手に持っている様子を写した写真

福島県出身・仙台在住の紺野さんはこれまでの福興市・全46回のうち45回に“ボランティアとして”参加しているという、いわば福興市の鉄人です。

「震災直後は東松島で泥かきをしててね。
東北沿岸部ってどこもそうだけど、お年寄りの多い地域で。
自分たちだけでは畳一枚上げるのも大変だって言って泣きながら感謝されたの。」

その姿に “できるだけ復興の役に立ちたい”と感じたという紺野さん。
個人で参加できるお手伝い先を探して南三陸町に行き当たりました。
初めての町での活動は2011年4月29日。
志津川中学校校庭で開かれた『第一回福興市』ボランティアだったそうです。

青いTシャツを着た紺野禎子さんがテントの中で座って話している様子をアップで撮影した写真

「最初は清掃班だったな。
まだ他にお店も無いような大変な時期に、こんなに大きなイベントを開くってことにこの町のパワーを感じたんだよね。」

以来、彼女は頻繁に町を訪れるようになりました。
持ち前の行動力によって人とのご縁と活動場所はどんどん広がっていきます。
イベント手伝い、物資支援、組織や個人の繋ぎ役。
その活躍に、2015年3月には福興市実行委員会から感謝状が授与されました。

ステージの前で賞状を持った女性たちが笑顔で記念写真を撮り、後ろに青いジャンパーの男性たちが並んでいる写真

(2015年3月福興市 前列左が紺野さん)

「毎月少しずつ良くなっていくなーって思ってるうちに訪問回数が増えていった感じ。
始めは買い物のための場だった福興市も、今はすっかり楽しむ場になってる。
会場のお客さんたちの嬉しそうな顔を見ると買い物って、お祭りって、楽しいよねえって思うよ。」

夏の日も冬の日もくるくると働き、たっぷり飲み、笑っている紺野さん。
お手伝いの後は日が変わってから仙台へ車を飛ばし、朝にはお勤めに戻るという生活を続けているそうです。
身体の負担も大きいはずですが…。

テントの中で2人の男性スタッフが並んで商品の販売をし、隣に立つ青いTシャツの紺野禎子さんが笑顔でピースをしている写真

(2013年7月福興市)

「タコの唐揚げ」などと書かれているテントの下の蒸気の上がる大きな鍋の前でエプロン姿の男性たちが調理をしており、中央に赤色の上着を羽織った女性が立っている写真

(2015年3月ボランティア感謝の集い)

「大丈夫、4年間病気もしてないよ。
これからも当分はこの町と福興市に来たいと思ってて、職場にも“毎月最終日曜日は休みます!”って言ってあるんだ。
宮城県内の他の地域の人たちにも、もっと来てもらいたいなあ。
自分たちの災害復興に目を向けることができるよね。」

紺野さんは細身の身体に大きなパワーを詰めた女性でした。
また次の月末、お待ちしています。

(日比谷)

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