
先日4月26日は志津川湾ホタテまつり福興市。
ベイサイドアリーナ前の会場は活ホタテ・焼ホタテと美味しそうな香りでいっぱいです。




さて福興市も4周年ということで我々「南三陸なう」は今回、その陰の立役者を訪ねて回ることにしました。
まず向かったのは及善蒲鉾店。

…の、ブースでお手伝いをする
紺野禎子(こんの よしこ)さんです。

福島県出身・仙台在住の紺野さんはこれまでの福興市・全46回のうち45回に“ボランティアとして”参加しているという、いわば福興市の鉄人です。
「震災直後は東松島で泥かきをしててね。
東北沿岸部ってどこもそうだけど、お年寄りの多い地域で。
自分たちだけでは畳一枚上げるのも大変だって言って泣きながら感謝されたの。」
その姿に “できるだけ復興の役に立ちたい”と感じたという紺野さん。
個人で参加できるお手伝い先を探して南三陸町に行き当たりました。
初めての町での活動は2011年4月29日。
志津川中学校校庭で開かれた『第一回福興市』ボランティアだったそうです。

「最初は清掃班だったな。
まだ他にお店も無いような大変な時期に、こんなに大きなイベントを開くってことにこの町のパワーを感じたんだよね。」
以来、彼女は頻繁に町を訪れるようになりました。
持ち前の行動力によって人とのご縁と活動場所はどんどん広がっていきます。
イベント手伝い、物資支援、組織や個人の繋ぎ役。
その活躍に、2015年3月には福興市実行委員会から感謝状が授与されました。

(2015年3月福興市 前列左が紺野さん)
「毎月少しずつ良くなっていくなーって思ってるうちに訪問回数が増えていった感じ。
始めは買い物のための場だった福興市も、今はすっかり楽しむ場になってる。
会場のお客さんたちの嬉しそうな顔を見ると買い物って、お祭りって、楽しいよねえって思うよ。」
夏の日も冬の日もくるくると働き、たっぷり飲み、笑っている紺野さん。
お手伝いの後は日が変わってから仙台へ車を飛ばし、朝にはお勤めに戻るという生活を続けているそうです。
身体の負担も大きいはずですが…。

(2013年7月福興市)

(2015年3月ボランティア感謝の集い)
「大丈夫、4年間病気もしてないよ。
これからも当分はこの町と福興市に来たいと思ってて、職場にも“毎月最終日曜日は休みます!”って言ってあるんだ。
宮城県内の他の地域の人たちにも、もっと来てもらいたいなあ。
自分たちの災害復興に目を向けることができるよね。」
紺野さんは細身の身体に大きなパワーを詰めた女性でした。
また次の月末、お待ちしています。
(日比谷)
