「TOHOKU SMILE PROJECTこどもスタジアム」と書かれた横断幕のステージにたくさんの子どもたちや3人のスーツ姿の男性、オクトパス君の着ぐるみやマスコットキャラクター、チアリーダーたちや2人のユニフォーム姿の野球選手が集まり、カラフルな風船を空に放ちながら開場イベントを祝っている写真

4月29日(日曜日)に、荒島・楽天パークにて「南三陸こどもスタジアム」オープニングセレモニー&スポーツ体験イベントが開催され、多くの家族連れで賑わいをみせていました。また同日には7周年を迎えた第78回志津川湾「ほやまつり福興市」が開催され、大きな賑わいを見せた一日となりました。

荒島・楽天パークに「南三陸こどもスタジアム」オープン!

夏のような暑さと強い日差しが照りつける午後、昨年7月にオープンした「サンオーレそではま」に隣接する荒島パークには、少年野球団・保護者・楽天球団関係者、報道陣など大勢の人たちが集まりました。今回から荒島パークは「荒島・楽天パーク」として生まれ変わり、公園の中に「南三陸こどもスタジアム」がオープンしました。

このスタジアムは株式会社楽天野球団が中心となり設立した「TOHOKU SMILE PROJECT(東北スマイルプロジェクト)」により町へ寄贈されるもので「スポーツの力でこどもたちを笑顔に!」を合言葉に、東北各地のこどもたちが元気にのびのびと遊び、スポーツを楽しんでほしいという想いが込められています。

このオープンを記念して、贈呈セレモニーと子ども向けのスポーツ体験イベントが開催されました。
贈呈式では南三陸町の佐藤仁町長から祝辞があり、楽天野球団の大石幸潔事業本部長から「子どもたちが元気にスポーツを楽しむ場所になることを期待している」と挨拶がありました。その後にテープカット、関係者と地域の方たちを含めたおよそ200名がバルーンリリースを行いました。

屋外の芝生広場で、野球帽をかぶった子どもたちがプロ野球選手やマスコットキャラクターと一緒に両腕を外に広げて元気よく飛び跳ねている写真

広い芝生の上で、大きな声を出して走りまわり、飛び跳ねている子どもたち

スポーツを通じて 子どもたちに元気と笑顔を

オープニングセレモニーの後には、子どもたちに楽しく体を動かしてもらうスポーツ体験イベントが実施されました。楽天イーグルスのアカデミーコーチたちが進行のもと、まずはウォーミングアップから開始。「さんさん商店街に聞こえるくらい大きな声であいさつしてみよう」「隣の人とハイタッチしてみよう」と指導。その後、ベースランニングやティーバッティング、ストラックアウトなどのスポーツ体験イベントが始まり、雲一つない青空の下、荒島・楽天パークには、子どもたちの大きな歓声が響き渡りました。

楽天野球団より「思い切り野球ができるように」と、芝生の公園内に野球用のベースやボールの壁当てができる壁面が設けられました。これも復興支援活動「東北スマイルプロジェクト」の一環で寄贈されたそうです。家族や友達と思う存分、体を動かして遊べる場所ができたことは嬉しい限りですね。

これからも子どもたちの笑顔は、東北そして南三陸の未来を明るく照らしてくれることでしょう。

東屋のある海辺の芝生公園で、子どもたちがブランコに乗って遊び、2人の女性が日傘をさして立っている写真

ほや詰め放題に大行列!第78回 志津川湾ほやまつり福興市

荒島・楽天パークの数百メートル先、志津川湾仮設魚市場特設会場では開始の9時前からすでに来場者の行列がありました。

お目当ては大人気の「ほやの詰め放題」。ビニール袋いっぱい、どんなに詰めても500円。子どもからお年寄りの方まで大勢の人たちが参加していました。ビニール手袋をつけて真剣な表情でほやを詰め込んでいる姿が印象的でした。南三陸産のホヤは甘みがあって、柔らかいのが特徴。今年のほやは海水温が高かったこともあり、身も大きめ。会場全体では、前年の約3倍にあたる2トンを用意していたそうです。

出店者に尋ねてみると「12時には終わったよ。1トンはあっという間になくなったね」と話します。これからも「ほや詰め放題」の勢いはますます広がっていきそうな気がしました。

水色やオレンジ色のカゴが並んだ屋内の市場で、手袋をつけた子どもたちや大人が、ほやを袋に詰めている様子の写真

旬を先取り!朝に水揚げした新鮮なほやをビニールいっぱい工夫をこらして詰め込む

浜のお母さんによる「ほや剥き講座」

知っているようで、意外と知らない「ほやの剥き方」。今回の特設ステージの催しでは、午前と午後の2回にわたって地元のお母さん直伝の「ほや剥き講座」がおこなわれました。

「でっぱりを切り落とし、縦に切れ目をいれて、指でなぞって、黒い部分を取り除く…。」

お客さんは地元お母さんの見事な手捌きを真剣な表情で食い入るように見つめていました。

「ほやは海水で洗ったほうが美味しい」「ほやの剥き水で食べると味が濃くてよい」など、ほやをおいしく食べるコツを伝授。

質問タイムでは、客席から次々と手が挙がり「冷凍の方法は?」「ほやの黒い部分は食べられませんか?」などの質問が飛び交い、大いに盛り上がりました。

旬の味覚を求める町内外の人たちでにぎわった78回目の福興市はこの日で開催7周年を迎えた。記念に感謝を込めた福まき(餅まき)がおこなわれ、大勢の来場者がステージ前に集まり、会場は活気と笑顔に包まれていました。実行委員長の山内正文さんは「今後もお客さんに喜んでもらえるよう、旬のものを出していきたい」と話してくれました。これからの福興市にも期待がかかります!

カラフルな大漁旗が飾られた福興市のステージ上で、緑色のシャツを着た女性がマイクを向けるなか、ピンクのTシャツを着た女性が水槽から取り出したホヤを持ちながら剥き方を説明している写真

ステージ上にて地元漁師・カネトミの渡辺さんによる「ほや剥き講座」が実施された

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