多くの人がコートやマスクを着けて椅子に座っている講堂で、白髪の女性が前を向きながら紙を持って話しかけている、講演会の開演前の様子の写真

「あらー3年ぶりすか?」
「ちょっとスマートになったんでないの。」
「今日おらほの人だちも出てっから、観でって観でってー。」

多くの人がコートやマスクを着けて椅子に座っている講堂で、白髪の女性が前を向きながら紙を持って話しかけている、講演会の開演前の様子の写真

3月4日。ベイサイドアリーナにて開催の「南三陸町 高齢者芸能発表会」にお邪魔してきました。

舞台の上で4人の出演者が和装で編み笠を頭の上に掲げて踊っており、背景には「南三陸町 高齢者芸能発表会」と書かれた横断幕がかかっている発表会の写真
客席いっぱいに観客が座って舞台の方を向きながら拍手しており、天井が高く音響設備の整った明るいホールで行われている、発表会の観客席の写真

ステージに上がるのは町の芸達者たち36組。
踊りに歌、演奏と自慢の腕を披露しました。

黒いカーテンの前のステージ上で、マイクを持って椅子に座り語っている白髪の高齢男性が、話をしている場面の写真
舞台上でカラフルな和柄の法被を着た方々が、両手を上げて踊りを踊っている様子の写真
黒い着物に緑の帯を締めた女性が舞台上で扇子を片手に高く掲げ、もう一方の手を広げて華やかに踊っている写真
黒いスーツ姿の男性が舞台の中央で椅子に座り、真剣な表情で三味線を演奏している写真

ファンからおひねりが飛ぶ一幕も。

舞台の上で青い着物を着た女性が中腰になり、舞台下の男性達からおひねりをもらい話をしている様子の写真

この発表会の前回の開催は2011年3月11日。
楽しい演舞を満喫したのち、閉会式の最中に大きな地震に見舞われました。

当時の会場である高野会館は海から200メートル。
会館職員の誘導を受け、場内300名以上が建物上部へ避難しました。
何度も押し寄せる大波の中、人々は励ましあいながら一夜を乗り越えたそうです。

それから3年。
高齢者芸能発表会は「復興記念事業」として再開。
かつて苦難を共にした仲間が久々に顔を合わせ、互いの健勝を喜びます。

ホールの出口付近で和装や洋服を着た中高年の女性たちが話しながら出てきている様子の写真

「ご無沙汰でございます。3年ぶりですね。」
「はいはい、生きておりましたら来年もよろしくお願いします。」

舞台上に揃いのセーラー帽と赤いスカーフを身につけた女性たちが笑顔で手を広げて踊っている様子の写真
ピンク色のプログラムを手に持ち、ホールの観客席に座った高齢の人々が舞台を見ながら笑顔で催しを楽しんでいる様子を写した写真

人というのはたくましいものです。

(日比谷)

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