どんよりと曇った空の下、静かな湾内に多くの漁船が浮かび、防波堤や岸壁が見える穏やかな港の様子を写した写真

先週3日早朝、東北太平洋沿岸に津波注意報が発表されました。
南三陸町でもバスの運休などの影響が見られましたが夕方には注意報も解除となりました。
大きな被害も聴こえてきておらず、ほっとしています。

さて3月30日、歌津地区寄木。

どんよりと曇った空の下、静かな湾内に多くの漁船が浮かび、防波堤や岸壁が見える穏やかな港の様子を写した写真

漁港近くの広場に人々が集まってきました。

分厚い雲が広がる空の下、色とりどりの雨具を着た人々が、霧がかった山の森の中に集まっている様子の写真
小雨が降る中、雨合羽と帽子を身につけた人々が森の中でに集まり、ところどころショベルを持参している人もいる写真

数十本の苗木が用意されています。
植樹祭の始まりです。

奥には煙が立ちあがり、左には複数のショベルを乗せた一輪車、自然の中苗木の根元が麻袋で包まれて置かれた、植樹の準備が整った様子の写真

プロジェクト「香りの灯台~はじまりの花ひろば~」は寄木地区を植物の力で元気にするため同地区の方と尚絅学院大学 生活環境学科の共同企画でスタートしました。

平成25年度には環境省主催「みどり香るまちづくり」コンテストにて震災復興特別賞を受賞。
苗木の中にはその副賞として受け取ったものもあるそうです。

あいにくの冷たい雨ですが、地元の方や学生さんなど40名余りが合羽姿で植樹に勤しみます。

小さな苗木や白い袋が地面に並んだ場所に雨具を着た人々が集まり、赤いジャケットの男性が何かを指さしている植樹作業の様子の写真
奥には森と小屋が見える森の中で、周囲には苗木が置かれ、土が入った袋を開けようとしている、雨合羽を着た人々が雨に濡れながら協力して植樹作業を行っている様子の写真

「この花ミツマタっていうの?初めて見たよ」
「ローリエと地元の魚でなにかできないかなあ」
花木、実のなる木、ハーブ等、苗木はいずれも六感(香・食・触・目・手・元気)で楽しめることを条件に選ばれています。

キャップを被り、水色のレインコートを着た男性が花の苗木を手に持ち、屋外で植え付け作業を行っている様子が写された写真

寄木地区ではもともとあった住宅の8割を津波の被害により失っており、高台への移転計画が進められています。(造成工事についてはこちら)
町並みも生活も、これから新しく作り上げていくことになります。
「はじまりの花ひろば」はその一環だそうです。

香高いひろば作りにより交流が生まれ、花が咲けばコミュニティが生まれ、収穫があれば産業が生まれ、生長木から分かれた株がまた景観を彩り、人々の自信を生むことでしょう。

この日作業の終わったひろばの様子。

木々に囲まれた霧がかった林の奥に小さな建物が建ち、切り開かれた広場に支柱で支えられた植えたばかりの木々が並びんでいる写真

このスペースからどんな賑わいが生まれるのでしょうか。
これからも追いかけていきたいと思います。

葉っぱのない木々が立つ斜面と、ガードレールが設置された道路を背景に、雨具を着た9人の参加者が、屋外で焚き火を囲んでいる写真

(日比谷)

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