室内の本棚の前で、手に持ったアイロンビーズを見ながら立っている鈴木ルミ子さんの写真

「楽しいですよ。宜しかったら一緒にストラップ作りしてみませんか~?」
声がする方に足を運ぶと「アイロンビーズ」を使ったストラップ作りが南三陸ポータルセンターで行われていました。
参加者は、夏休み中の子どもたちや、家族連れなど約20名。

室内の本棚の前で、手に持ったアイロンビーズを見ながら立っている鈴木ルミ子さんの写真

主催は「アトリエハートインハンド」を運営されている鈴木ルミ子さんです。
横浜在住で手芸作家として活動されながら、ハンドメイド品の委託販売をしています。
その収益の一部を基金として手芸材料に換えて2ヶ月に1度、東北の被災地へ支援として届けているとお聞きしました。

透明なプラスチック容器に入った赤・青・黄など色とりどりのビーズがテーブルの上に整然と並べられており、手芸や工作の準備がされている様子を写した写真
テーブルの上に5つのアイロンビーズで作られたストラップが並んでおり、左から緑色のハート、黄色と黒の三日月、ピンクの中にチューリップ、黄色とピンクのひよこ、ピンクと黄緑色の人形にそれぞれ異なる色の紐が付いている写真

アイロンビーズとは一定の温度で溶けるパイプ状のビーズです。
好きな絵の形になるようにアイロンビーズを並べアイロンをあて、熱で溶かし接着させることでモチーフができ上がります。

白いテーブルの上に6冊のクロスステッチの本が並べられており、それぞれの表紙には異なるデザインや色彩の刺繍作品が描かれている様子を写した写真

クロス・ステッチ図案を参考にして作る方がいる一方で、図案を見ないで赴くままに取りかかる方もいました。

たくさんの突起が付いた透明な四角いプレートの上に黄色と黒のビーズが並べられ、三日月の形に丁寧に配置されている様子を写した写真

使用するのは直径2ミリメートル程度の小さな小さなビーズ。
13×13マスの透明プレートにピンセットを使って並べていきます。
三日月を作っている様子ですが…。
ちょっと触っただけで、ビーズが飛び散りました。むずかしい!

女の子が、白いテーブルの上に置いた透明の土台に小さな青いビーズをピンセットで丁寧に並べており、集中して手作業をしている様子を写した写真
教室の中で男女の子ども横並びに机に向かい、アイロンビーズの作業に取り組んでいる様子を写した写真
女の子と高齢の女性がビーズやクロスステッチの本が置かれたテーブルに向かって座り、鈴木さんが指導をしている様子の写真

ビーズをピンセットで掴みマス目にセットする作業は、集中力がいるようです。
小さな子は不慣れなピンセットに苦戦しながらも、ビーズを並べて形が整いました。

ビーズの上にクッキングシートを乗せ、黄緑色のアイロンをあてている手元を写した写真
拡大鏡が付いた眼鏡をかけた男性が、長机の前に立ち、ビーズにストラップ部品の取り付けをしている写真

ビーズの上にクッキングシートを乗せ、アイロンをあてます。
裏面も同じようにアイロンをあてたら、少し置き、やや曲げてみて接着の強度を確認。
モチーフが出来ました! そして、ストラップの部品を取り付け完成です。
ストラップの部品の取り付けは、鈴木さんのご主人が手伝ってくれ、大助かり。

オレンジと青のハート、ちいさな色違いの花のモチーフなど、できあがった5つのアイロンビーズストラップの写真

子どもたちは自分で作った「アイロンビーズストラップ」に満足そうな笑顔でした。

東北出身の鈴木さんご夫婦は、震災直後から南三陸町の避難所となった拠点に何度も足を運ばれたそうです。
そして皆さんが楽しめるものは何かないかと考え、エコクラフト作りや手芸などを取り入れながら支援活動をされてきたと伺いました。

各テーブルで子どもと大人が混ざり、アイロンビーズのストラップ作りをしている写真

ハートインハンドの手作りアートイベントが楽しみで何度も参加しているという仮設住宅にお住まいの方がいました。
「毎回、楽しいです。本当に有難いです。
 何かを作っているとき、穏やかな気持ちになれますよ。」

心を繋ぐ手作りアートの活動を、これからも応援したいと思います。

アトリエハートインハンド ブログ

東北支援ハンドメイド委託ショップ アトリエハートインハンド

(菅原)

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