暗めの照明の室内で、4人の男性がギター、ウッドベース、ドラム、サックスを演奏している写真

この町に暮らしていると、生の音楽に触れる機会はそう多くありませんし、特に「ジャズ」と聞くと、少しお洒落すぎてしまい気恥ずかしい感じもします。
それでも震災の後には、ありがたいことに多方面からいろいろな方が支援にかけつけてくれ、中にはこうして本物のジャズ演奏を聞かせてくださる方々もいらっしゃいます。
今回は「東北に生のジャズを届けよう」と被災各地を幾度となく巡り、素敵なジャズ演奏を聞かせてくれる「ジャズフォー東北」のみなさんのご紹介です。

暗めの照明の室内で、4人の男性がギター、ウッドベース、ドラム、サックスを演奏している写真
木の壁に囲まれた空間で、3人の男性がギター、ウッドベース、サックスを演奏している写真

2013年9月・12月の演奏会
「ジャズフォー東北」は、東京近郊のジャズミュージシャンにより2011年6月に設立され、以降、総勢50名以上の演奏家の方々が、50回近く東北へ足を運んでくださっています。
みなさん一線で活躍されるプロのミュージシャン、まさに!本当に!本物のジャズを届けてくださっているわけです。
各地のイベントの他、仮設住宅や幼稚園など、どこでも会場になり、南三陸町内では入谷の「風庵」や「くつろぐはうす」、志津川の「cafe G」や保育所など、数回にわたり演奏会が開催されています。
平成27年12月22日には「風庵」にて、48回目の演奏ツアーが開催され、子どもからお年寄りまで、たくさんの方が駆けつけていました。

ジャズ演奏を見ている観客の様子を後方から撮影した写真
テーブルには飲み物や食べ物が置かれ、たくさんの観客でにぎわっている演奏ツアーの会場の様子の写真

この日はクリスマス間近ということで、私たちもよく知っているクリスマスソングやジャズのスタンダードナンバーを中心に、おおよそ1時間半ほどの演奏。
岡淳さんのテナーサックスやフルートと、小山道之さんのギターの、時にやさしく、時に激しい演奏の掛け合いに、会場からは笑顔と拍手が溢れます。
ライターも思わず演奏に聴き惚れてしまい、また満員の会場のため、今回の写真はこれだけですが、風庵さんの居心地良い雰囲気と白熱灯の優しい明りも相まって、素敵な夜になったことがおわかりいただけるでしょうか?
「ジャズフォー東北」は、支援CDの売り上げや全国からのカンパにより、希望があればどこへでも、必要とされる場所が無くなるまで公演を続けて行くとのこと。
また、演奏を通じて地域の方々と交流し、被災地の現状や変化について発信を続けてくださっています。

「ジャズフォー東北」

(藤田)

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