建物「みなと食堂」の前に行列ができており、屋外に設けられたテーブル席では人々が食事を楽しんでいる様子の写真

10月31日、歌津のみなさん館はたくさんの笑顔で包まれていました。
多くの人で賑わったこの日、歌津の漁師・金比羅丸と高芳丸、農家の小野花匠園の3人の担い手による「大芋煮会」が開催されていました。
駐車場に停められた車は地元・宮城ナンバーよりも仙台や他県ナンバーが目につくほど。

建物「みなと食堂」の前に行列ができており、屋外に設けられたテーブル席では人々が食事を楽しんでいる様子の写真

震災以降、南三陸町の農業や漁業は多くのボランティアさんの力によって助けられ、成長することができました。
そんなボランティアさんに「恩返しがしたい」と、地元の海の幸・山の幸でもてなそうと始まった芋煮会。
はじめて企画されたのが3年前ですが規模は年々大きくなり、今や南三陸の秋の代名詞とも呼べるイベントになっています。
今年も東京からボランティア団体が通称「芋煮便」を出すなど、南三陸にゆかりある多くの人が集いました。

大鍋いっぱいに牛肉やネギ、人参などの具材が煮込まれている芋煮が、屋外で湯気を立てている様子の写真
アルミホイルに包んだ玉ねぎの上にサケをのせて屋外の鉄板でバター焼きにしている様子の写真
ホタテの貝殻に載せたホタテの身が、炭火の上で香ばしく焼かれている様子の写真

「今年は500人前の芋煮を用意しました!ホタテ焼きや鮭のちゃんちゃん焼き、牡蠣も。
新鮮な魚介、野菜がたくさん!
南三陸の秋の旬をたっぷり味わってください!」とは主催者の3人。
なんと食事はすべて無料提供です。

会場前に多くの人が集まり、オレンジ色のボランティアビブスを着た人や食事を手にした来場者が談笑している様子の写真

参加者からは…
「今年で3年連続の参加です。毎年楽しみにしています!」
「去年参加できなかったのでこの一年ずっと待ってました!」
この芋煮会が多くの人に愛されていることがわかります。

「みなと食堂」の前で、参加者が前方を注視しながら並び、式典やイベントが始まるのを待っている様子の写真

500人分の食材は昼過ぎには完食。大盛況のうちに会は閉会となりました。
地元民とボランティアさん、ボランティアさん同士。外と内との出会い・交流の場所になっているこの芋煮会。
お腹も心も満腹になって、また来年の開催を待ち望むのでした。
(浅野)

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