海沿いに建つ茶色と白の近代的な建物で、大きなガラス窓と自動ドアの入り口があり、歩道にはベンチと落葉した木々が並んでいる風景を捉えた写真

昨日に続き、医療を鍵とした町内視察ツアー『いりやどセミナー131』の模様をお伝えします。

海沿いに建つ茶色と白の近代的な建物で、大きなガラス窓と自動ドアの入り口があり、歩道にはベンチと落葉した木々が並んでいる風景を捉えた写真

病院建設現場見学ののち、ツアー参加者20名は特別養護老人ホーム いこいの海・あらとに到着しました。
地元の参加者も交え『荒砥塾』特別編の始まりです。

前方のスクリーンにはプレゼン資料が投影され、さまざまな年代の方がテーブルに着席しており、講師の話に耳を傾けている屋内の会議室の写真

マイクを持ったのはツアーの主催者で医師の中村幸夫先生です。
このツアーで「支援から協働への流れ」を考えてほしいと話す中村先生。
自身も“被災地支援者”の立場から町の施設の勤務医となった経緯をお持ちです。

「皆さんには1泊2日の南三陸町民になってもらいます。
地元の人と繋がりながら暮らし、働くには何が必要か。
それを学ぶ2日間にしていきましょう。」

オレンジのTシャツを着用した関係者がマイクを持ちスクリーンの横に立ち、タイトル:「災害弱者」とはとかかれたセミナーのプレゼンテーションの内容がスクリーンに映し出されている写真

『災害弱者とセイフティマネジメント』をテーマに、ワークショップが始まりました。

オレンジ色のシャツを着たファシリテーターが参加者のサポートをし、男女・年齢問わず多様な人々が参加しながらグループディスカッションをしている様子を写した写真

先の震災時、町では複数の医療・福祉施設が津波の被害を負いました。
今回参加者の中にはそういった施設の元スタッフもいます。
例えば高齢者、病人・けが人、ハンディキャップを持つ人をどのように守るか?
多く聞かれたのは「日頃のコミュニケーションが重要」との声です。

「先の震災時も契約講・行政区といった地元の繋がりに助けられたんです。」
「都市部ではそれが難しいんですよね。」
「コミュニティづくりのためのシステム化とマニュアル化が必要ですね。」

参加者がテーブルごとに分かれ、オレンジ色のTシャツを着た男性が前方でマイクを持って話している様子を参加者の人たちが耳を傾けている写真

2時間の『荒砥塾』では話し足りないことばかり。
この後一行は『まなびの里 いりやど』に移動し、エネルギーを補給しながら尚も語り続けるのでした。

テーブルいっぱいに並べられた豪華な和食料理と瓶ビールやお茶、醤油などの調味料が並べられ参加者の女性たちが食事を楽しんでいる写真
青いフリースを着用した男性がマイクを手に何かを熱心に話している様子を横から写した写真

筆者がご一緒できたのはここまででしたが一行は翌日も工房見学や意見交換会に参加。
町の現状に直に接し、新たな課題・ヒントなど、たくさんのお土産を持ち帰られたようです。

「次回は6月に!」と約束された『いりやどセミナー』。
この繋がりは町と社会に何を生み出すのでしょうか。
引き続き追いかけていきたいと思います。

参加者たちが円卓に座り、食事や飲み物を楽しみながらスピーカーの方に注目している様子を写した写真

南三陸町を勝手に支援し隊(v.荒砥塾)facebookページ

(日比谷)

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