メッセージが書かれた黄色い布が下げられた廊下を、多くの来場者が会場へ向かって歩いている様子を写した写真

冬休みですね。皆さんはどちらへお出かけですか?
町では12月22日、映画「ガレキとラジオ」上映会が開かれました。

メッセージが書かれた黄色い布が下げられた廊下を、多くの来場者が会場へ向かって歩いている様子を写した写真

「ガレキとラジオ」は南三陸町を舞台としたドキュメンタリー映画。

震災直後に立ち上げられたラジオ局「FMみなさん」とそのスタッフたちの奮闘の1年間を追ったものです。

映画はこれまで全国20劇場で公開されたほか、劇場のない地区での自主上映会も開催されてきました。
現在も各地で復興のメッセージを伝え続けています。

南三陸町での上映は2012年8月に続き2回目。
「前回観られなかったから今度こそと思って」
「前回観て良かったからもう一度と思って」
ベイサイドアリーナの文化交流ホール500席がほぼ満席です。

広いホールにぎっしりと観客が座っている会場内を写した写真

スクリーンに映るのは震災直後の町の姿、そして知識ゼロのラジオ放送を任せられたスタッフ9人の姿。
当事者である町の人々はどのような感想を持つのでしょうか。

暗くなったホールのスクリーンにインタビューを受けている女性の映像が映し出されている様子を写した写真

上映後、観客席から聞かれたのはこんな声です。
「知り合いだけどカッコよく見えた。」
「なんとなく聴いていたラジオ放送だけど、今になって見直しちゃった。」

上映後のトークショーに参加した佐藤町長は「この人たちのことは震災前から知ってるけどね、ラジオなんかできるとは思っていなかったよ。」
その言葉に、観客席から「同感!」と笑い声が上がります。

誰であれ、目的に向かって行動する姿は人の心を打つものです。
例えば離れた土地で映画を観て感動された方が次の上映会のお手伝いに駆けつけ、また支援の輪が広がる。
そんな善意の連鎖もドキュメンタリードラマであると言えます。

上映後に映画制作に関わったスタッフが壇上に並んで観客に向けて挨拶している写真
映画祭のポスターの前で、黄色いチケットを手に笑顔でピースサインをしている若者4人の写真

それはもちろん今を暮す町の人々にとっても同じこと。
ドラマはまだまだ進行中だと、皆さんは気づいているでしょうか。

会場内の観客席で笑顔を見せながら上映を楽しんでいる観客たちの様子を写した写真

(日比谷)

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