平成27年度宮城県原子力防災訓練を実施しました

10月30日の金曜日、午前8時30分から午後1時30分まで、宮城県及び関係3市4町(南三陸町、女川町、石巻市、登米市、東松島市、涌谷町及び美里町)の主催により「平成27年度宮城県原子力防災訓練」を実施しました。

 町広域避難等計画の検証

今年度の訓練は、今年8月に町広域避難等計画を作成してから初めての訓練となりました。町では、避難経路の選定なども含め、町広域避難等計画をより確かなものとするため、こうした訓練の場を活用するなどして、検証や周知啓発を引き続き行っていきます。

今年度実施した訓練の内容
  • 今年度の訓練は、宮城県沖で地震が発生し、定格熱出力運転中の東北電力株式会社女川原子力発電所2号機において原子炉が自動停止するも、全交流電源と原子炉冷却機能の喪失により全面緊急事態に至り、さらにその後、炉心が損傷し、環境中に放射性物質が放出されたという想定により実施されたものです。
  • 南三陸町では、役場に設置した訓練災害対策本部において国・県・関係市町をつないだテレビ会議に参加したほか、防災行政無線・緊急速報メール・広報車による訓練広報などを実施しました。
  • UPZ地域(戸倉地区の全域と林行政区・大久保行政区)の皆さんには、ご家庭における屋内退避の方法などについて確認いただいたほか、自主防災組織の代表者の方々などには、避難(一時移転)指示が発令された場合の対応として、宮城県が手配した大型バスにより、実際に登米市米山町の避難所施設まで移動する訓練に参加いただきました。また、この10月に落成した新しい戸倉小学校においても、児童も参加しての校舎内への退避訓練が行われました。
  • 当初予定していた神割崎キャンプ場付近から登米市までの陸上自衛隊ヘリによる孤立避難者輸送訓練は、天候の悪化が見込まれたため、中止となりました。
 退域検査ポイントや避難所施設における汚染状況検査などの様子

 ←避難車両の汚染状況検査の様子

 ←避難車両が除染場所に入る様子

 ←陸上自衛隊による除染の様子

 ←避難所における受付の様子

 ←避難所における汚染状況検査の様子