人の指先にちょこんと乗るほどの小ささで、丸くて赤茶色の体に大きな黒い目を持ち、少しぼこぼことした質感の愛らしいダンゴウオが写っている写真

今、役場1階マチドマに展示している水槽の中で、あの「ダンゴウオ」が子育て真っ最中です。

ダンゴウオは、まん丸の体のお腹に吸盤があるのが特徴の可愛らしい魚です。

南三陸町の海では、春はダンゴウオの産卵期。実はダンゴウオは子育てをする魚なのです。

フジツボの殻など穴の中で、卵がふ化するまでオスがつきっきりでお世話をします。

口で水を吹いたり、ヒレであおったりして卵へ新鮮な水を送るのです。

4月初旬、フジツボの殻の中で、メスのダンゴウオが卵を産んで、オスが子育てしていることを確認しました。是非、子煩悩なオスのダンゴウオの様子をご覧頂けたらと思います。

卵の中の子どもたちもすっかり成長し、銀色の目玉がはっきり見えるようになってきました。水槽の前にはライトを置いておりますので、タイミングが合えば卵の中の赤ちゃんが見られるかもしれません。

(注意)ダンゴウオが小さいことや、オスは自分の体で卵を隠す習性があるので観察には忍耐が必要です。

ちょうどゴールデンウィーク頃に卵がふ化する予定です。

メスは繰り返し産卵するので、その後も6月くらいまではダンゴウオの育児の様子が観察できるかもしれません。

広々とした室内の一角に、大型テレビの横に設置された小さな水槽があり、その下にはパンフレット類が貼られたキャビネットが置かれ、左側には多数のチラシが並ぶラックが立っている写真
水槽の中でゴツゴツした岩や貝殻、海藻のようなものが積み重なる中の中央部分にあるフジツボの殻の中にあるダンゴウオの卵を赤い矢印が指し示している写真
フジツボの殻の中で子育てしている黄色いダンゴウオをアップで写した写真