白いコック帽とコックコートを着た高橋恒雄さんが、室内で3つのフライパンを使って炒め物を調理しながら笑顔を見せている写真

 12月7日木曜日、沖田地区集会所で「民謡と踊りのランチタイム」が行われ、天皇陛下の料理番(元宮内庁大膳課主厨長)を務めた高橋恒雄さんがオリジナル麻婆丼の炊き出しを行いました。
 高橋さんは、47年間宮内庁で料理の腕をふるい、平成23年3月の退職直前に東日本大震災が発生しました。宮城県や福島県、最近では福岡県でボランティアを行ってきた高橋さんは、南三陸町でも1年半ボランティア活動を続けてきました。
 この日用意されたのは、油麩を使ったオリジナル麻婆丼200食。集まった住民らは出来たての麻婆丼を「おいしい」「おいしい」と言いながら幸せそうに味わっていました。高橋さんは、「料理の基本は『思いやる心』。食べる人を思いやり。素材を思いやる。そのことが大切です」と話します。
 この催しは、NPO法人きずなの輪(登米市)の主催で行われ、掛かった経費は、埼玉県ふじみ野市で開催された産業まつりから、南三陸町の人たちのために使ってほしいといただいた寄附で賄われています。

和服やエプロン姿の人々が室内で並び、マイクを持った女性が話す中、コック帽をかぶった高橋恒雄さんが前に立っている写真
油麩を使ったオリジナル麻婆丼の具をフライパンで調理している写真
コック帽をかぶった高橋恒雄さんとエプロン姿の女性たちが調理器具を手に持ち、楽しそうに並んで料理をしている写真
和服を着た女性が扇子を持って舞を披露し、それを座布団に座った大勢の観客が見守っている室内の写真