ラムサール条約湿地志津川湾

新着情報

平成30年10月18日に南三陸町志津川湾がラムサール条約湿地に登録されました。

ラムサール条約に志津川湾が登録されたことを記念して、平成31年2月9日~11日の3日間、南三陸町でKODOMOラムサールを開催しました。

詳しくは、KODOMOラムサールin南三陸町のページをご確認ください。

 

 

ラムサール条約とは

正式名称

「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」

条約の特徴

湿地の「保全と再生」と「ワイズユース(賢明な利用)」、そしてこれらを支え、促進する「交流と学習」を重視していることが特徴です。

登録の要件

次の要件を満たしている湿地を登録要件としています。

  1. 国際的に重要な湿地であること。(条約で示された基準のいずれかに該当すること)
  2. 国の法律(自然保護法、鳥獣法など)により、将来にわたって自然環境の保全が図られること。
  3. 地元住民などから登録への賛意が得られること。

南三陸町(志津川湾)の海

南三陸町の海や複雑に入組んだリアス式海岸には、多様な自然環境が広がり、多種多様な生物が生息しています。

特に志津川湾内の椿島は、環境省が国内の重要な自然環境を1000箇所ほど調査するモニタリングサイト1000に認定されており、全国で6箇所しかない藻場サイトのひとつに選ばれています。

映像:志津川湾の自然

ハンドブック:ラムサール条約湿地 志津川湾 [6179KB pdfファイル] 

パンフレット:ラムサール条約湿地 志津川湾[2648KB pdfファイル] 

リーフレット:ラムサール条約湿地 志津川湾 [8976KB pdfファイル] 

志津川湾は、環境省より「ラムサール条約湿地潜在候補地」として、平成22年9月30日に志津川湾の「海藻の藻場」が選定され、ラムサール条約湿地に認定されると、国内初の認定となります。

海藻(藻場)の特徴

南三陸沿岸では、暖流と寒流が混ざり合う特異な生態系を形成しています。特に、寒い地域で生息するマコンブと暖かい地域で生息するアラメが共存していることからも、多様な生物体系を形成していることをしることを伺えます。

  マコンブ アラメ
分布 北海道から宮城県 岩手県南部から九州
寿命 2年 4年
特徴 寒海性 暖海性

希少種コクガン

志津川湾は国の天然記念物であり、絶滅危惧種に指定されている「コクガン」の越冬地ともなっており、近年は100羽から200羽のコクガンが確認されています。

コクガンは、北極圏のツンドラで繁殖した後、冬鳥として北日本沿岸に飛来します。

  1. 静かな内湾であること
  2. えさとなる海藻や海草の安定した藻場群落があること
  3. 休憩場所となる岩礁帯があること

といった条件を志津川湾が満たし、貴重な場所であることが認められています。

 

自然豊かな志津川湾の魅力やそこで活動する人の思いや文化・歴史を紹介する動画を作成しました。ラムサール条約湿地に登録され世界で貴重な湿地として認められた志津川湾をご覧ください。