南三陸町は,南三陸沿岸地方の中心に位置し,山紫水明,豊かな自然に恵まれた町である。森の国際認証FSCと海の国際認証ASCの二つを世界で初めて取得し,平成30年には志津川湾がラムサール条約湿地に登録された。昔から漁業・商業を中心とし発展してきたが,道路の整備やJR気仙沼線の開通,南三陸金華山国定公園の指定等により,観光地としての開発も進んできた。町では住民が安心して暮らせる「ふれあいの町づくり」を推進するとともにさんさん商店街,神割崎キャンプ場,サンオーレ袖浜海水浴場,ひころの里の他,志津川湾夏祭りなどにも多くの観光客が訪れる町である。

 本校は,国道45号線と398号線が交差する南三陸町市街地の高台に位置している。平成20年度に清水小学校,荒砥小学校との学校統合により,学区が18地区と広域になった。

【写真:学校から復興工事が進む旧志津川市街地を望む(2022年5月撮影)】

 平成23年3月11日の東日本大震災により,本校の学区の多くが被災し,かつての学区の様相は一変した。児童数も震災前の半数以下に減少し,多くの児童が町内及び登米市などに建てられた仮設住宅(写真)での生活を余儀なくされた。約9割の児童がスクールバスを利用して通うようになり,地区PTAも10地区に再編された(令和2年度より8地区に再編)。平成24年4月から平成27年9月まで戸倉小学校と併設し,両校で調整し合いながら教育活動を展開した。平成28年から災害復興住宅や中央団地の整備が進むとともに,家庭の住宅も再建され,新しい環境の中で生活する児童も多い。校庭にあった仮設住宅も平成31年3月に撤去された。また,復興工事による道路基盤の整備等により,令和2年4月より震災対応スクールバスの一部の運行が終了し徒歩通学が開始されたことで,徒歩通学児童の割合は約8割(令和4年4月)となっている。

【写真:校庭に建てられた仮設住宅】

 児童は明るく素直であり,何ごとにも一生懸命に取り組むよさをもっている。保護者は,学校教育によせる期待や関心が高く,協力的である。PTA活動も活発で,専門部・学年PTA・地区PTAそれぞれが主体的に計画を立て,地域ならではの特色ある活動を推進している。   

(2)校木

 南校舎正面の松山の頂上に立つ2本の大きな「赤松」が校木である。この2本は豊かな心と健康な体をあらわしている。この赤松は,大地にがっしりと根をおろし,威風堂々とした姿で子どもたちを常に見守っている。どんな風雪にも耐え,青々とした葉や勇ましい枝振りに,心豊かで逞しく育ってほしいという願いが込められている。

 

(3)校章(昭和16年11月制定)

① 旭ケ浦から登る太陽に志津川小学校の輝かしい未来を祈念したデザイン

② 志津川小学校「志」をデザイン

③ 学区を流れる新井田川・八幡川・水尻川の3本の川をデザイン

これら3つを組み合わせて校章とした。 

 

 

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