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くろふねまつり(しづがわはやし)
黒船祭(志津川林)

黒船祭(志津川林)

 林部落に残る伝統的な牛頭天王を祀るお祭りで、30年に一度だけ行われます。大きな船(山車)の上に笛太鼓を載せ、囃しながら引き回すもので、京都の祇園祭を思わせます。
 この云われは、昔、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が船で戸倉の青島に着き、神楽を舞っていたのを漁師が見つけ、慌てて村の人々に告げますが、村人が着いたときには命(みこと)の姿は無く、犬が一匹残っていただけでした。村人はその神の犬を連れ帰り、食べ物を与えましたが、ついには死んでしまいます。そこで村人たちが石碑を建てねんごろに供養すると、供の船が囃子を奏しながら鐙石のところに現れたので、村の鎮守としてお祭りしたという伝説によります。黒船祭は、その時現れた神の船とその楽曲を再現したものだといわれます。また、地名の林は「囃子」から取ったものだとも伝わっています。

【芳賀久仁子さん所蔵写真より】

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