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きんかさんのせきし(いりやどうじさんちょう)
金華山の石祠(入谷童子山頂)

金華山の石祠(入谷童子山頂)

 牡鹿半島の先端に浮かぶ金華山島には、弁財天が祀られています。「弁才天」は本来河の神ですが、「才」はその音が「財」に通じることから弁財天と表記されることが多くなり、金銀財宝を司る女神として室町時代以降に広まった七福神信仰の福神の一人となりました。金華山では、大金寺の本尊弁財天が大箱崎に漂着したという伝承が残っており、そのことから海上安全や大漁をもたらすものとして三陸沿岸の漁村では信仰を集めてきました。
 童子山の頂上には、金華山を祀る石祠があり、明治25年に建立したものだと刻まれています。この頃は、童子金山が採掘されていたことから、この金山の山頂に祀ったのだろうと思われます。

【2004.04.08撮影】

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