しょうがつのかけざかな
正月のかけざかな
土間に「鉤竿(かぎざお)」という枝の鉤を下げた横木が渡してあり、正月近くになると獲れた魚の中から大きいものを選んで塩漬けや干魚にしておき、年越しには、エラに「サラゲエ」と呼ぶ藁を通して鉤に吊るし、注連縄で飾りました。魚にはマス・サケ・タラ・カツオ・タコ・スルメイカ・ハモ・カレイなどがありましたが、寺浜ではサケを「鼻曲り」と呼び飾りませんでした。カケザカナにしたこれらの魚は、元日から身を切って食べ、骨も煮物の出汁として使いました。
【「志津川町誌」使用写真より】