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ようさん あみ
【養蚕】あみ

【養蚕】あみ

 ワラダの下には「サンザシ」と呼ぶ紙を敷いてあります。蚕は桑を食べて成長していきますが、糞がワラダに溜まってくると熱を持ち、生育によくないといわれています。そこで糞を取り除く工夫として藁で作った「あみ」を使いました。「サンザシ」の上に「あみ」をのせ、その上に桑をのせると、蚕は桑を食べるために「あみ」の上に登ってきます。そうすると桑と「サンザシ」の間に空間が生まれ、食べカスや糞が下に落ちるので、桑を蚕ごと移動して糞などを取り除きます。この除去作業は「あどたで(さんざとり)」と呼ばれ、女性の仕事とされていました。

【2009.04撮影】

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