1 統合前の入谷小学校

 入谷小学校は,恵まれた自然環境を生かし,地域との連携を図りながら,ふるさとに根ざした教育活動に取り組んできた。昭和52年からの伝統芸能「入谷打囃子」の伝承活動をはじめ,祖父母との世代間交流(干柿作りや生活科・総合的な学習の時間の中での触れ合い)を実施してきた。また,平成3・4年の道徳教育研究校を機会に「いりやよい子」運動の充実・推進に努めてきた。子どもたちは,「いつも光る学校」「りっぱなあいさつ」「やれば広がる小さな親切」をモットーとして学校生活を送ってきた。

 PTA活動が活発で,学校教育への関心は高く,協力的であり,平成8年度には,東北PTA連絡協議会より表彰を受けた。

 

2 林際小学校について

 林際小学校は,志津川町の中心より北西約7㎞の山間部に位置し,北上山系の惣内山,童子山,神行堂山の美しい山々に囲まれた極めて自然環境に恵まれた地である。地域には多くの民話や古いしきたりが残っており,宮城の遠野と云われている。地区戸数は180戸余で,たばこ耕作,畜産,林業,菊栽培が主な産業であるが,殆どが近隣への通勤による共稼ぎで生計を立てている。

 地域住民は「おらほの学校」という意識が強く,運動会や学芸会は学区民合同で実施するなど,地域と学校が一体となってきた。PTAも非常に協力的で,活動も盛んであり,全校児童参加の親子スキー教室など特色ある活動を行ってきた。平成9年度には,東北PTA連絡協議会より表彰を受けた。

 

3 統合後の入谷小学校

 入谷小学校は,旧志津川町の中心部から北西約5㎞の山間に位置し,四方を緑に囲まれた静かな環境の中に置かれている。平成11年度に林際小学校と統合したことにより,学区は旧入谷小学校区と旧林際小学校区を合わせた広い地域となった。当地域の主要産業は農業であり,稲作・たばこ・畜産・ハウス野菜やいちご・菊作り・りんご等多角的経営が行われている。学校の近くには「ひころの里」があり,松笠屋敷やシルク館より,いにしえのロマンが今によみがえる。恵まれた自然を生かし,家庭や地域との連携を深めながら,ふるさとに根ざした教育活動に取り組んでいる。

 また,今年度は校内研究を「ふるさと入谷を知り,安全に生活するための力を育む児童の育成」とし,地域・学校・関係諸機関と連携を図りながら,総合的な学習の時間・生活科の活動をとおして研究してきた。本研究は平成27・28年度の2カ年にわたり「みやぎ防災教育推進協力校」の指定とも関連づけての研究でもあった。          

 保護者は,学校教育への関心が高く,各種学校行事や環境整備への協力は惜しまない。バレーボールや綱引きを通じての積極的な子供たちへの指導や,親子スキー教室の開催,学年PTA活動,各専門部活動等,PTA独自の活動も活発であり,その業績が認められて,平成17年度「日本PTA全国協議会表彰」,19年度「文部科学大臣表彰」を受賞した。

  昭和33年度に建設された校舎の老朽化が著しく,平成11年度に,新校舎建設に向けての運動が進められた。その後,新校舎の建設が決定し,平成18年度着工,19年度10月には新校舎が完成し,11月30日に入校式を行った。平成20年度10月には校庭整備が終了し11月に落成式および祝賀会が開催された。 平成23年3月11日に発生した東日本大震災により,同年5月9日まで臨時休校となった。平成24年6月12日にはプールが完成し,落成式を行った。また,震災によって平成23年3月11日~8月まで避難所となり,その後2カ月間使用禁止であった体育館の修理が行われた。

 児童は,全体的には素朴で温和であり,素直で明るい子が多い。これからも,自分の仕事は厭わず行う良い面を大切にしていくと共に,小規模校の特性である「児童一人一人が主役」として輝く活動を大切にし,自主性や積極性,表現力を更に伸ばすよう働き掛けをしていきたい。