その10 ミヨシ・トダテの取付け

 ミヨシ・トダテともに傷みが激しく、他の部材との接合が難しいことから新材への交換も検討されましたが、

少しでも多く元の部材を遺すため、欠損部分はパテで塞ぎ取り付けることとなりました。

 パテはポリエステルパテを使用します。それに強度をあげるためガラス繊維、木質感を出すため木くず、

色味を近づけるため顔料、硬化剤を混ぜ合わせて、欠損部分を埋めていきます。

この際欠損部分が多く分割して作業を行うため、同じ色になるように顔料調整が必要となります。